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雷火の爪撃

 魔界のナンバー2、ルキフェル。

 彼は異形の鬼に似た風貌で、鼻には牙が生えており、腹部には魔獣を飼っている。

 その帝王サタンの腹心、ルキフェルの支配する亜空間には、一万の軍勢がひしめき合っていた。この軍団は、ルキフェルを亡き者にせんと集まった上級と下級悪魔の混成部隊である。実に様々な悪魔が存在した。キメラや獣人やら昆虫から爬虫類まで、色々な形状の悪魔に、半人半魔らまでもが動員されていた。

 魔界では、四大実力者の一人として名高いが、その実力を疑問視する声も多数ある。

 なぜなら、彼は戦闘をドール・バシュと呼ぶ魔道具で行うからだ。

 形状は二又のトロフィーのような見た目だが、その双の爪からは雷と火炎が繰り出される。ゆえに、魔道具さえ取り上げてしまえば勝機はあると一部の上級悪魔らは結論づけた。


「魔王衆相手に、たかが一万程度の兵力を充てるとはお笑い草だ。私を殺したいなら、その数十倍は必要だろう。いや、魔界の創造主である私に歯向かうなど、許されることではない。とはいえ、面倒だ。奴らに露払いをさせるか」


 ルキフェルは指をパチリと鳴らし、二体の悪魔を召喚した。

 彼が召喚した悪魔は、紅のエリゴールと蒼のベリスの、双翼の騎士であった。














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