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少年バエル 7

 悪魔ギュゾインは、バエルの攻撃手段であろう黒い球体を鼻で笑った。

 バエルは手近にいるミノタウロスの下級悪魔に、ボールを投げつける。

 暗黒の球体はミノタウロスの心臓部分に着弾すると、それを消滅させた。

 バエルの発生させた疑似ブラックホールは、心臓を空間ごと抉り、文字通り消し去る。

 鮮血は出なかったが、牛頭の下級悪魔は地面へと倒れてしまった。それを皮切りに、複数のダーク・ボールが出現し、下級悪魔の軍団らは存在を喰われた。

 小型のブラックホールは、悪魔らの顔や心臓や四肢を消し去り、恐怖にかられた下級悪魔たちは絶叫し、息絶えた。

 バエルはギュゾインに笑いかけ、風の魔法で己れの言葉を伝える。


「ねぇ、知ってる? ブラックホールは光さえ逃がさないんだよ。お気に入りのシャツをダメにしてくれた君は、跡形もなく消滅してあげるね」


 今さらながらにギュゾインは、手を出してはいけない存在に関わってしまったことを後悔するのだった。








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