一週間前の出来事 11
語るグラーシャ・ラボラスの足元にあった球体がノーマークになった瞬間――
「タスラム!」
空気を圧縮した風弾を投げつける。
反動でルーの足元近くに飛んできた球体をフラガラッハで、ゴルファーよろしく打ち上げる。球体は弧を描いて、京子の両手のひらに吸い込まれる。
「ホールインワン! 弟は返したぞ」
「ありがとうございます。ケット・シー様!」
ピクシーは飛び回り、感謝の意を表した。
「何の真似だ、猫!?」
せっかく、魔王衆の話をして、気分が良かったグラーシャ・ラボラスは途端に機嫌が悪くなった。
「魔王衆の貴重な情報を提供してくれて感謝するラボラス卿。ところで、卿が魔王衆の一員となるのに、人間界と妖精界を荒らされるのは、我が君――クー・フーリン陛下の望むところではない。即刻、この場からご退場願おうか、悪魔グラーシャ・ラボラス」
黒猫がフラガラッハを構える。
「むう、貴様――悪魔に取り入ろうとする使い魔志望ではないのか!?」
確かに、魔女や悪魔の使い魔に黒猫やヒキガエルなどが多い。どうやら、ルーもその類いと思われていたようだ。
「たかだか、序列25位の悪魔では、この俺を使いこなせるとは思えん。最低でも、一桁ナンバーを用意してくるのだな!」
王族な猫は、不敵に言い放った。
「貴様っ! わしを愚弄するか!」
チンは怒り心頭だ。
「フッ! 魔王衆の器でないから、未だに序列25位なのだろう? 高名な悪魔でない時点で察しがつく。ルキフェルやアスタロトなら、この俺でも知っている。グラーシャ・ラボラス――名前が長すぎて、俺の灰色の脳細胞には記憶できぬし、興味もない」
グラーシャ・ラボラスをコケにする黒猫。
悪魔という人種は好きになれない。妖精を見下しているからだ。
仮にも王子と名乗った者を、使い魔志望呼ばわりとは。
これで、クー・フーリンの悪口でも出て入れば、即座に悪魔を処分していただろう。
「貴様っ、わしを格下扱いした無礼、許さぬぞ!」
激昂したグラーシャ・ラボラスが、黒猫へと飛びかかった。
今日は、髪を切ってきました。
なぜか、シンプル・プランのウェルカム・トゥ・マイライフが
かかってました。シャラップ!って曲の方が好きですけど。
携帯クイズRPG黒猫のウィズのBGMを聴きながら更新。
日々の営みって、音楽が好きです。
ゲーム マリーのアトリエの古かった絵本?みたいなBGMかな?
一年に一度だけ取れる植物、ドンケルハイトの採取とか苦労したなあ。
錬金術のお話も書いてみたいですね。
作者のキャラに、関西弁を話す賢者の石があります(笑)
お! 今日はアニメ ろうきん を観なくては!
なろう系アニメ良いですな。いつか、アッシの王猫もアニメに!
と妄想しています(笑)
ブクマ・評価お待ちしてます。
m(_ _)m




