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少年バエル 4

 

 この展開を予期していたバエルは、背中のクモの使い魔を呼ぶ。


「アラクネ!」


 主の意を察したアラクネが、拘束の網を次々と吐き出す。

 バインド・ネットは、槍や剣を構えた下級悪魔数名を拘束する。

 抜け出すには多少の時間を要するが、フロッシュには、その足止めの一瞬で充分だった。

 またもや酸弾が放たれるが、今度は避けられず、5体ほどの悪魔が蒸発する。

 残りの左肩の黒猫は、うずうずと主の合図を待っている。


「お前も遊んで来い、アイルーロス!」


 嬉々として黒猫が、下級悪魔の集団の中に躍り込み、猫パンチを食らわすと、頭部や腕が爆散した。飛び散る鮮血を、アイルーロスが舐めるとニャアとかわいく一鳴きした。


「かわいいけど、行動がかわいくないというギャップが良いね!」


 大将のギュゾインは、この異様な光景にのまれていた。まるで、八大魔王衆と相対したかのような錯覚を覚えていた。








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