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炎帝竜のピアス 36

 

「ゴアアアア!」


 俺様は、クリムゾンの喉笛に食らいつく。蛇体の竜は、必死にもがき続けている。

 選択肢として、クリムゾンを殺して、奴の遺伝子から能力を奪うのもありだが、今回は使い魔が欲しい。

 一万度を越えるドラゴン・ブレスも魅力だが、ピアスにもなる使い魔は希少だろう。

 何より、あのアスタロトから使い魔を奪うのだ。初めて、女狐を出し抜く。その興奮に、俺様は震えが止まらない。

 ここが本当の正念場だ。

 ギリギリまで、クリムゾンを弱らせて、真の名を訊き出し、使い魔とする。


「ヒャッハァ! クリムゾン――ここらで、観念しちまいな。でないと、死ぬぞ?」


 幾度となく、クリムゾンのブレスで死の淵を彷徨った。

 だが、スキル〈蠅の王〉は毎回、俺様を地獄から連れ帰ってくれた。

 俺様は魔界の帝王になる。

 なって、この下らない戦いに終止符を打つ。

 最大の敵・アスタロトと戦うには、まだまだ経験が不足している。

 まずは、クリムゾンを俺様のピアスにする。

 待ってろよ、アスタロト。

 リドの仇は、必ず討つ。






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