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ナンバーズの戦い 8
魔界で唯一、将軍の称号を持つマルコキアス。
彼は、生粋の武人だがギフトにも精通している。背には力天使であった頃の名残りの翼と、下半身は竜鱗に覆われた獣人の悪魔がマルコキアスである。相棒である暴虐の大剣・タイラントは抜き放つ度に破壊の嵐を伴うという噂だ。
幻術であるのは明らかだが、今のアンドロマリウスではレベルが低すぎて、アンドラスの罠を見破ることが出来ない。
ゆえにアンドロマリウスは舌を噛み、痛覚に訴えることによって現状の打破を試みる。結果は功を奏し、幻術から解き放たれる。
見ると、アンドロマリウスの身体には無数の裂傷が出来ており、満身創痍であった。
「やっと幻術から出られたようだね。なら、これはどう? ファントム・スラスト!」
幻影を伴ったレイピアの連続突きが、アンドロマリウスを強襲したのだった。




