一週間前の出来事 4
「ひっ! エサって、もしかしてあたしのこと!?」
さすがに鈍感な京子でも、ヘルハウンドのエサの対象が自分であることに気づいた。
というか、ドーベルマンもどきが話しているのは人の言葉だった。
「今度のエサは活きが良いようだ」
ニヤリと笑うヘルハウンド。
「ご苦労だったなピクシー。もう、下がって良いぞ」
「待って下さい。エサを運んだんですから、弟を――キールを返して下さい!」
ピクシーがヘルハウンドに訴える。
どうやら、人質を取られているらしい。
「返してやるとも。なぁに、あと百人ほども運んだらな」
「そんな……」
ピクシーは、うなだれた。
ヘルハウンドに捕らえられた弟のために、人間というエサを斡旋してきた。到底、許される話ではないが、無力な小妖精の身では、どうにもできない。
ヘルハウンドが約束を守る確証はないが、キールが無事でいる限り、うかつなことはできない。ピクシーは悔しさに顔を歪めた。
一方、京子は今さらながら後悔していた。ただ、単に光る妖精を追いかけていただけなのに。
そう言えば、この近辺で野犬に襲われ、誰かが惨殺され、亡くなったという報道が連日、放送されていたではないか。
途端に青ざめる京子。
恋も結婚も知らぬ内から死んでしまうのか?
確かに、うかつに危険な場所へ入り込んでしまった自分が悪い。
だが、それは死ぬほどの罪ではないはずだ。
だから、誰か――
「誰か助けてっ!」
「猫で良ければ、お助けいたそう!」
猫の手も借りたかった京子は、最強の助っ人の登場に目を見張った。
仕事帰りのバスの中で更新。
疲れたm(_ _)m
舞熊(´(ェ)`)、氷可お待ちしてます。
m(_ _)m
MELLの美しく生きたい、が聴きたい。
アニメ ブラックラグーンのRED FRACTION は名曲!
レヴィ姉さんのカトラスが火を吹くぜ!




