幕間――八大魔王衆 10
ダンタリアンが、鳥っぽい仮面を被った。
仮面を被るのは特撮のライダーか、演劇熱血少女だけで良いっての。
背中に羽根が生えたから、おそらく空中戦用の仮面だと思う。
残念ながら、超絶美少女で魔法少女のブロケルちゃんは空が飛べない。
飛行の魔法が使えなくたって、非行少女にはなれるさって、何のこっちゃ?
フライはエビか魚だけで良いっての。
フライがなければ、スイーツがあるじゃない!
良い迷言。
確か、マリー・アンコクワネットの迷言だったっけ?
この勝負の明暗を分けるのは、魔力の差だろう。
自慢じゃないが、魔力量の少なさには定評がある。
しかしながら、ブロケルちゃんは魔力の節約が上手なのですよ。上手と言っても、サメの化け物は出てきませんがね。
何のことか分からないって?
つまり、攻撃された時にその箇所だけ魔力を集中して防御するのデスよ。
魔力を点にして、温存するやり方ってことね。
温存って、南米にある奴でも、プライムビデオが観れる奴でもないんよ。
とにかく、アスタロト様を敵視する輩は、このメイド的魔法少女のブロケルちゃんが排除するのですよ。
えら呼吸では、ないのデスよ。
そら、肺魚!
変人速攻でも、ないのデスよ。
そら、排球!!




