幕間――奪いし者、奪われし者
時は、グフがグリフォンだった頃まで、遡る。
その頃は、まだ祖父であるガルフォンが健在で、グフは一族の中でも稀な、蒼い体毛をしていた。その所為でグフは、つまはじき者だった。
イルマは、ゴブニュの使いでガルフォンに斧リサを届けに来た所だった。
本来なら、グリフォンに武器は必要ない。なぜなら、身体全体が武器だからだ。
が、いずれグフに必要になると言われ、ガルフォンは素直にそれを受け取った。
グリフォン族は黒猫王子の助言で、アベル草原の横手にある洞窟群に移り住んだ。
それはドラゴン族との不要な諍いを生まぬためだ。
場所的には谷になっていて、鳥獣タイプのグリフォンたちが住むのに、最適な地形であった。
足りない居住スペースは、黒猫王子のチートな土魔法で穴を穿ち、洞窟内を石壁にし強化した。
何とか、グリフォン族全体が住める環境を整えたルー・フーリンは翌日には、御前試合に出席するというハードスケジュールをこなしていた。
イルマと獅子と赤帽子 24 の 続きになります。
ちょっと、多忙なので丁寧に書けていませんが、時間
があれば、手直ししたいと思います。
漠然としたイメージで、進行というか、スマホで
即興で、書いてるので、誤字・脱字、つじつまが
合わない等ありましたら、ご一報下さい。
最終的には、リンクするはずです。
王猫を、よろしくどうぞ。
ブクマ、評価、お待ちしてます。
更新の原動力になるので。




