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幕間――鬼句一文字 4

 

「御名答、サブナックの刀で貴様を弑することが可能か試す」


 ニヤリと残虐公爵は笑う。

 竜を滅するドラゴンスレイヤーは何本か打ったが神殺しの剣、ゴッドスレイヤーはオレにも初めての経験だった。

 誰が好きこのんで、自身を殺害できる武器を造るかよ。


「だが、この菊一文字の仕上がりを見る限り、イルマリネン殿を生かしておく価値があるのではないか?」


 まあ、アスタロトの命令を訊かなかったから、両足の腱を切られたんだがな。


「雇い主に従わない労働者を、飼っておく意味などあるまい?」


「というわけだ、サブナック。コイツぁ、自身にメリットが無いと判断した場合は、すぐに処分する質なんだよ」


「これほどの鍛冶の技量の持ち主を殺してしまうのか、アスタロト卿!?」


「利用価値のない者を居座らせておくほど、私は暇ではない。チャンスは何度もやったが、無為に誰かを殺すために武器は造りたくないと奴が言ったのだ。なら、処分するしかあるまい?」




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