幕間――折れぬ魔剣 4
ションベンちびるトコだった。
こんなグロテスクな剥製があるなんてキヒてない。アッシは、サブナックの旦那が喜んでくれるんならって軽い気持ちだったけど、このクエストは難易度高すギヒ。
さっさと、魔剣をゲットして帰らないと。
抜き足差し足忍びキヒッ。
キヒ〜、どうやら巡回兵に見つからずに、武器が保管されてるコーナーまで、辿り着けたミタイ。
あるわあるわ、誰が使うかも分からないような長さ三十メートルほどの大剣や、ドラゴンを模したエメラルドの鎧に、三叉の槍トライデントに、死神の鎌デスサイズと、お宝がオッパイじゃなくてイッパイ!
武器に詳しくないアッシでも、価値があるのは分かる。旦那なら、正しく鑑定できるカモね。
そんなこんなで、見つけちゃったわけよ。
魔剣アラストール――赤黒い炎のような紋様が刻まれた長剣は、厳重に鎖を巻きつけられたガラスケースの中に安置されていた。
大丈夫、ピッキングなんかはアッシの専売特許ダシ。
アッシは、おもむろに鎖に手を掛けた。
次の瞬間――鎖は銀色の蛇へと姿を変え、アッシに襲いかかってキタ!
「キヒィッ、マジック・トラップ!!」
キヒてないよぉ〜!




