幕間――剣帝と将軍 4
「色ボケ魔神め。そっちこそ、剣帝の称号を返上したら、どうなのだ!」
虎が一挙動で、アスモデウスの眼前に躍り出る!
ガキーン!
と、タイラントとイフリートがぶつかり合い、火花を散らす。
「分かっちゃいねぇな、マルコキアス。性欲――つまり、リビドーは強大な力を生み出すんだぜ」
一旦、虎から距離を取るアスモデウス。
炎の属性大剣イフリートに、黒炎がまとわりつく。
「快楽主義者の戯言など、聞く耳もたぬ!」
縮地から袈裟斬りを仕掛けるマルコキアス。
ぐにゃりと身体を曲げ、剣撃を回避するアスモデウス。
そこへ肘鉄を見舞う虎。
すかさず剣身の腹で、受け止める色欲の悪魔。
流れるような一進一退の攻防。
隙あり、と見たアスモデウスがマルコキアスの左腕を斬り飛ばす!
「グォッ!」
激痛に顔をしかめるマルコキアス。
「……テメェ、わざと斬られやがったな」
「たまに斬られぬと、痛みという奴を忘れるのでな」
次の瞬間には、マルコキアスの腕が再生していた。斬り飛ばされた左腕が床の上で、物言わぬオブジェと化している。
超速細胞再生――それがマルコキアスのギフト〈キング・プラナリア〉であった。
「テメェを殺すにゃ、超速再生を可能にする核ごと叩っ斬らねぇとダメみたいだな」
「隠し玉は、それだけではないぞ。真剣に殺しに来るなら、相手をするにやぶさかではないがな」
「へっ、今はまだテメェに勝てる気はしねぇよ。さすがは、猛虎将軍様だ。いずれは、テメェとも決着をつけなきゃならねぇかも知れねぇが、少なくとも今じゃない」
「では、鍛錬の続きと行くか、アスモデウス」
ええっと、猛虎将軍――ティグラネルは造語です。
虎がティガで、将軍がジェネラルなので。
他にも、悪魔狩人と書いて、ディアボロス・ハンター
とか。ディアボロスはギリシャ語で悪魔。ハンターは
英語で狩人。結構、テキトーです。
オリジナル悪魔も居るには居るのですが、なかなか
投入する流れではないかなと。
悪魔の名も、色んな文献あさって響きが良いのを
採用してます。
クロケルよりブロケル。
サブラク、サルマクよりサブナック。
アシュタロス、アスタロスよりアスタロトみたいな。
名前一つで、ガラリと印象が変わるので慎重に。
ブクマ、評価お願いします。
小説書くエネルギーになります。
こればかりは、ガススタ行って買うわけにも
行かないので。m(_ _)m
6時半から職場いく準備するので、仮眠しないと。
おやすみなさい。




