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幕間――ルー・フーリン強化週間 9

 

「クハハ、威勢の良いケット・シーが居たものだ。その度胸に免じて、殺さずにおいてやる。去るが良い。今なら、笑い話にしておこう」


(下級妖精のくせに、肝の座った奴が居るものだな。長く、生きていると面白い出来事に遭遇することよ)


 チラリと、俺はガルフォン殿を盗み見る。

 どうやら、俺がこの場をどうやって切り抜けるか期待しているようだ。


「笑い話にしなくて、結構だ。あんたら、竜族はいつも上から目線で気にくわないと思っていた所だ」


(なっ! 此奴、本気で竜族にケンカを売るつもりか!? 妖精王の息子とは言え、自信過剰過ぎるぞ?)


「後悔するぞ、ケット・シー」


「しないさ。それより、ロートルには引っ込んでいてもらおう!」


 老害め。

 年寄りのくせに、謙虚さがない。

 だから、敬えねのよ。

 竜族の王ならば、その器量を示して見せろってんだ。

 その点、ガルフォン殿は立場をわきまえ、中立を保ってくれている。

 さすがに、グリフォン族の長だけはある。

 敬える方だ。

 ギルデガーラがブレスを放つ、予備動作に入った。

 俺も、高速で魔法陣を錬成する。

 相手は、おそらく火炎のブレスを吐いてくる。なら、俺は水属性の魔法陣で迎え打つ。


 ブォオオオオ!


 俺に向けて、五千度の火炎が放たれる。

 温度は推定に過ぎないが六千度の炎を吐く、ファイヤードレイクに比べれば、マシな方か。








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