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幕間――ベルゼビュートの野望

 

「熊狩りに行くぞ」


 そう、金髪緑眼の悪魔が言った。

 魔界には生まれついてのエリートな悪魔が居る。

 〈蝿の王〉ベールゼブブと〈魔界大公〉アスタロトの息子であるベルゼビュートである。

 その側近である三本角の山羊の姿をした悪魔と、相棒の豹頭人身の悪魔とが、主の気まぐれが始まった的な目配せをする。


「どちらへ、向かわれますか?」


 豹頭のオセが訊いた。


「そうだな、魔獣の森あたりに最近、アウルベアが出るそうだ。そこで、奴を倒して能力を頂く」


「ビュート様ぁ、マニキュア塗り終わってからでも良いですかぁ?」


 と、山羊頭の悪魔レオナールが椅子に腰かけながら紫のマニキュアを塗っている。

 一応、性別的には男である。


「構わん。が、早くしろ」


「はぁい」


 ここは魔界大公アスタロトの居城、スカル・キャッスル内にある一室である。

 全長一キロにも及ぶ、その城は無数の人骨と獣骨で造られた居城だった。堀には海竜リヴァイアサンが飼われており、庭には地竜タラスクを放し飼いにしてある。

 中でも目を引くのは、嘆きの廊下に飾られた生きた悪魔のオブジェだ。これはアスタロト暗殺を企てた侵入者を捕らえ、拷問し、死ななかった悪魔だけが壁を飾ることができる。

 魔界は常に下剋上の世界であるがゆえに、美貌の女公爵の地位と権力を求める野心家が跡を絶たない。

 このスカル・キャッスルは、アスタロトが海竜の悪魔レヴィアタンの反逆を阻止した功績によって、帝王サタンに下賜された居城だが、一部の悪魔らは彼女がサタンをたらし込んで、手に入れたものと誤解していた。

 アスタロトは性別的には、男でもあり、女でもある半陰陽(アンドロギュヌス)だが、どちらにも化けることが可能だ。ゆえに、彼は彼女でもある特異な存在なのだった。



 魔獣の森――


 そこに全身黒装束のベルゼビュートと、双剣とマントに身を包んだオセと、道化師のような衣装のレオナールの姿があった。

 魔獣らが跋扈する森だけあって、紫の花をつける食人植物や一つ目の実をした樹々などが乱立する異様な地であった。

 生息する魔獣も多岐に渡り、ケルベロスやシームルグやベヒーモスなどの危険生物らが、自身らのナワバリを拡大せんと争っていた。

 今回のターゲットであるアウルベアは、体長三メートル以上はあらうかという大熊だ。

 アウルベアはフクロウの頭部を持つ、俊敏で岩をも砕く剛力の魔獣である。

 ベルゼビュートには、魔獣や悪魔らの能力を奪う秘策があった。

 歩くこと数分、途中で双頭の魔獣オルトロスや一つ目の牛カトブレパスなどが襲って来たが、オセの双剣で瞬殺だった。右剣がヤグルシ、左剣がアイムールである。

 サブナック同様、獣人系の悪魔は武器に固執するきらいがある。なぜならば、彼らには悪魔のユニークスキルである〈ギフト〉が

 発現しにくいからだ。例外として、72柱の魔神の上位八名で構成される八大魔王衆の一人、猛虎の悪魔将軍マルコキアスが複数のギフトを有している。

 ふと、前方に巨大な影が落ちる。


 ギュアアアア!!!


 アウルベアが威嚇の咆哮を放つ。

 相対した個体は、五メートル級の魔獣であった!












































後でつぎ足すかもです。


今日はもう、ガソリン切れm(_ _)m


明日も仕事なので、寝ます。


ブクマあると更新の頻度上がります(笑)


寝る前は音楽を聴きます。


今日は昔のノルウェーの宇多田ちゃん的存在、レネ・マーリンの天使のように・・・でおやすみなさい。







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