父上への報告 10
黒猫は、密かに激おこだった。
リア・ファルは確かに、王を選ぶ宝玉なのかも知れない。
ルー・フーリンの中の潜在的な王の器量を感じ取り、次代の王に黒猫を指名する。有り得ることだ。
だが、妖精王が健在であるのに、後継者としての地位にある王太子をすっ飛ばして、次の王の話をするなど許されることではない。
妖精王の地位に、欠片の思いもない。
王とは、能力のある相応しい人物がなるものだ。
ゆえに、ティル・ナ・ノーグの王政は世襲ではない。
その時々の、統治する能力のある者が王座につく。
そこで、クー・フーリンは次代の王に、黒猫を指名した。
これにマイリージャ族とダーナ神族をのぞく、パーソロン、フィル・ボルグ、ネミディア、フォモールの他種族が猛反対した。
ティル・ナ・ノーグが、猫の王に統治されることを、良しとしない彼らはルー・フーリンの粗を探し、失脚させようと画策した。
だが、黒猫は現・妖精王の息子で、武道と魔術に長け、幼き頃から英雄らを師匠に、帝王学を学んだ逸材だ。
ルー・フーリンほどの適任者はいない。
が、未だに王の正統な後継者である王太子の地位に就いていないのは、黒猫が不義の子の疑いがあるからだ。
ある者は、猫型のホムンクルス。
また、ある者は生体ゴーレムであると噂した。
自身の出自すら、曖昧なルーは父親の決定に反論することはなかったが、常に己れの存在理由を探し求めていた。
一番の問題は、ルー・フーリンが黒い猫妖精として生まれて来たことだった。
プライドの高いエルフ族は、下級妖精であるケット・シーの配下にあることを嫌った。
内乱が続いた妖精部族を一つにまとめた、英雄クー・フーリンならば納得は行く。
が、王太子候補の黒猫王子は、魔女モリガンの人造妖精であるケット・シーなのだ。
これで、ティル・ナ・ノーグの未来を憂慮しない方がおかしい。
すいません。疲れて、更新遅れました。
買い物に行ったら、スライスのお肉が、スライムのお肉の字に見えたりして、
疲れを感じる今日この頃。
モチベも上がんないです。m(_ _)m
ペットショップの前を通ったら、ロングコートチワワ
が、40万くらいで売られてました。高いし、生き物
に値段をつける、人間の傲慢さがいやになります。
話は変わりますが、なぜ、こんなにワンちゃんの
値段が高いか、ご存知でしょうか?
昔、説教強盗というのがあって、お前の家は犬を
飼ってないから、簡単に侵入されるんだ。みたいな話
を強盗がして、どんどん値段がつり上がって現在
みたいな値段になったんですねぇ。迷惑な強盗。
出来得るなら、豹とか飼ってみたいですね。
ただ、豹とか変わり者が多くて、魚なら魚だけ食べてるような偏食家がいるみたいです。
豹柄シャツ好きで、昔は7着ぐらい持ってタナ(笑)




