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幕間――ルー・フーリンの誕生 9

 

「そうと決まれば、師匠に早速、連絡してみるよ」


 麗子は、遠話の魔法を使った。

 これは携帯のように、指定した者と会話できる魔法である。

 しばらくして、ロビアタールの声が聴こえて来た。


「何だい、スカサハ? いきなり、出て行ったと思えば、遠話なんかしてきて?」


 ロビアタールは現在、首だけの存在だ。

 魔法を行使する時は、頭に魔法陣を描き、無詠唱で展開する。さすがは、二つ名を持つ魔女だけはある。

 麗子は、エディンの産まれてくる子が即死の呪いを、モリガンに掛けられたことを説明し、術式を反転させる方法を乞う。

 すかさず、ロビアタールは――


「呪いを解く方法はない――が、逆に呪いを掛けることで、助かるかも知れん」


「どういうことだい? 頭の悪い、あたいにも分かるように説明してくれ」


「簡単なことさ。死の呪いを回避するのでなく、生きる呪いを掛けるのさ。そうすれば、生と死の呪いが相殺しあって、お互いを無効化することができるだろうよ」


「ババア、マジ天才っ!!」








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