猫とピアス 7
黒猫王子ことルー・フーリンは超がつくほどのファザコンである。
クー・フーリンとは、どのような存在なのか?
妖精王にして魔槍ゲイ・ボルグの使い手。おまけに美貌のハイエルフというスペックの高さである。
180はあろう長身に、すらりとした体躯。だが、鍛え抜かれた筋肉が絶妙なバランスの生ける彫像であるかのようだ。
漆黒の長髪にエメラルドグリーンの瞳は、戦闘に入ると猛禽のそれとなる。
ダークグリーンの皮鎧は機能性を重視しており、胸や肩や腰などの部分的に装着する仕様になっている。
二つ名は、黒狼の槍士であり、内乱の絶えぬ妖精部族を束ねた傑物でもある。
ルー・フーリンが唯一、敬愛し尊敬する父親にして、ティル・ナ・ノーグの支配者――それがクー・フーリンであった。
(もう、何日も父上にモフモフしてもらってない! この任務が終わったら、それとなくおねだりしてみようか?)
戦闘中に考えることではないが、ルー・フーリンに唯一、弱点があるとすれば、クー・フーリンが絡むと平静でいられなくなることだろう。
狂信的と言っても過言ではない。
父親のために生き、父親のために死ぬ。それが黒猫の存在理由だった。
少なくとも、父のために何かをすることがルーにとっての生きる理由であるのだ。
今回、人間界に赴いたのも、父たるクー・フーリンの妖精界にできた次元の裂け目から、妖魔が現出しているので、撃退か殲滅をして欲しいとの依頼があったからだ。
通常種のバック・ベアならばフラガラッハの一撃で瞬殺だが、相手は特殊個体である。黒猫の戦闘データの中にも、蛇の形状のバック・ベアは存在しない。
大抵の生物は火に弱い。
ゆえにルーは精霊の炎で攻撃するという選択肢を取った。
結果は表皮にすら、傷つけることができなかった。
バック・ベアを焼き焦がすほどの温度に達していないのだ。
ならば、炎を増量するのみ。
ルーは一つ、ため息をつくと使い魔を召喚する意志を固めた。
存在理由――ドイツ語でレゾンデートルですね。
好きな言葉です。
ロックバンド、ナイトメアの曲で、アニメ クレイモアのオープニングソングでもありますね。
豪華声優陣のアニメですね。
水樹奈々、高山みなみ、桑島法子、井上喜久子など、好きなアニメの一つです。




