幕間――イルマと獅子と赤帽子 11
言ってることが支離滅裂である。
レッドキャップになる前は、グリフォンだった?
そんな話、聞いたこともない。
そもそも、魔獣から妖精へと転じる種族などあり得るのだろうか?
が、赤帽子は嘘を言っているようには見えない。
「内輪もめなど、どうでも良い。さあ、グフよ。インテリジェンス・ウエポンがどれほどのものか見せてもらおうか!」
サブナックが縮地で距離を詰め、袈裟斬りを一閃。
とっさにグフは片手でリサを抜き、斧の刃で受け止める。
縮地は一気に敵へと肉迫する歩法である。瞬歩と呼んだ方がわかりやすいだろうか。グフにはサブナックが瞬間移動したように見えた。が、対処できる捷さだ。ピアスを外した王族な猫の方が手強かった。
「っぶね! いきなりで、ビックリしたでねえか!」
「あれを受けるか。ならば、一撃必殺に特化した剣技で仕留めるか」
「妖精の話、聴いてねーだな」
呆れ顔のレッドキャップ。
今回は総司の菊一文字は、持って来ていない。刃こぼれしていたので、研ぎ直す必要があったのだ。
獅子の尾を意味するシャムシール。感触は悪くないが、やはり獅子には日本刀の方が合っている。キマリスほどではないが、サブナックとて色々な武器を扱える。ただ、相性の問題である。
両腕の筋肉に魔力を注ぎ込み、初撃に全力を傾注する。それが、
「一鬼刀閃!」
刀剣による鬼神が如き、一閃が居合いの型で炸裂した!
グリンダ――西洋の女性名ですね。アッシ的には、
デルフィニア戦記を思い出しますが。
今日は、アニメ マクロスフロンティア の
ライオン 聴いてました。初代リン・ミンメイ
の、飯島真理さんの ガイ・ベネットの肖像 とか
好きだったな。一条光 役の声優さんが亡くなっていた
と知ってショックでした。ご冥福をお祈りしますm(_ _)m




