表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

133/629

幕間――ドラゴンと魔女

 

 藤原京子と夜神麗子が姿を消して、人間界では一週間が経過していた。

 行方不明者やバラバラ殺人事件が多数、件の工事現場付近で目撃され、現場は封鎖されることになった。

 深夜――その工事現場、上空にラベンダー色のドラゴンに騎乗する魔女の姿があった。

 スカサハは空間全域に、忘却魔法アムネジアを展開する。さらに痕跡を消す魔法を使い、完全に二人の存在を掻き消した。


「これで、京子と麗子が居た痕跡は残らない」


 スカサハは過去の人間界の時空に翔んだ。

 時間軸を正常に戻すためである。

 過去と現実に行き来できる、時空の裂け目を閉じる。そうしなければ、地球が滅んでしまう。

 なぜなら、ブラックホールと化した時間の渦が永久に世界を飲み込まんとするからである。


 最後にスカサハ――いや、麗子は名残惜しそうに人間界を見下ろした。


「どうされました、スカサハ様?」


 ドラゴンが訊いた。


「何でもないわ、メリュジーヌ。私たちは、ここにいてはいけない存在。早く、帰りましょう」


 スカサハが前方に杖をかざし、魔法陣のゲートを出現させ、彼女とメリュジーヌはティル・ナ・ノーグへと帰還するのだった。














評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ