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炎帝竜のピアス 2

 

 アスタロトの左耳の紅いピアスが弾け飛び、炎帝竜がその姿を現す。

 牢内は一体のファイヤードレイクの出現で、一気に手狭になった。

 太陽の表面温度と同じ、六千度の超高熱ブレスを吐く炎の帝竜――それが、クリムゾンである。

 紅い、蛇を連想させる身体にコウモリに似た小さな翼――そして、一対の角がファイヤードレイクと呼ぶ竜種なのだった。


「どうされましたか、アスタロト様? このような狭い所で、我を解放するとは!?」


 クリムゾンが訊いた。

 本来のサイズではないが、場所を選んで現出させているようだった。なお、ピアス時にはエネルギー消費を抑えるため、一種の仮死状態となっているので、息子との確執は知らないようだ。


「そこにいるバカ息子が、お前を自身の使い魔とするために封印を解け、と言って来たのだ」


 とぐろを巻いたクリムゾンは周囲を見回し、現状の把握に努める。

 狭い牢内は、五人の悪魔と炎帝竜で一杯だ。


「なるほど――」


 納得するクリムゾン。

 そこへ、


「喜べ、クリムゾン――この俺様がお前の主になってやる!」







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