炎帝竜のピアス
「反抗期のバカ息子に、私が大人しく従うと?」
アスタロトが唇を歪めて嘲笑う。
「そう思って、人質を用意しました」
ベルゼビュートが指をパチリと鳴らすと、レオナールとオセが猿ぐつわをはめたブロケルを連行して来た。
ツインテールのメイド悪魔は首を横に振り、アスタロトに自身を見捨ててくれと、ジェスチャーした。
「卑怯者め。貴様が血を分けた息子かと思うと、反吐が出るわ! だが、メイドの代わりなら幾らでも居るしな――」
ブロケルはアスタロトの言葉に傷ついた。嘘でも良いから、彼女が必要だと言われたかった。知らずに水妖の悪魔の眼から、大粒の涙がこぼれる。
「では、ブロケルの首を落とします」
ベルゼビュートが右の手刀に魔力を込める。
両眼をつぶったままブロケルは、今日のおやつのプリンを食べてないことを思い出し、二重に悲しくなる。
命もプリンも失くしてしまうブロケルは、辞世の句ならぬ辞世のダジャレを考えていた。
(アップデートされたアップルパイ! タルトって、これだけで足ると? プリンが、たっぷりん! チョコをちょこっと、ちよ子ちゃんに上げた。う〜む、何か違う?)
「待て! 確かにメイドの代わりは、たくさん居るが、ブロケルは優秀だからな。殺すには、忍びない」
(私めは、アスタロト様を信じていました!)
「良かろう、封印を解いてやる。ベルゼビュート――貴様に御せると良いがな! いでよ、炎帝王クリムゾン!」
すいません。寝ぼけてたのか、ほぼ同じ内容の
文章を書いてしまってました。申し訳m(_ _)m




