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竜虎の下剋上　7

(ぶっつけ本番だが、やってみるか！)

　フェンリルの両爪が紫と黄色とに変わる。

(レオナール――お前の能力、使わせてもらうぞ！)

　ベルゼビュートは、もしもの時のためにレオナールの欠けた爪から、細胞を採取していた。彼？のスキル〈ラスティ・ネイル〉が発動し、毒と麻痺が注入される。

　残念ながら、闘魂は注入されないようだ。

「これがベルゼビュート版ラスティ・ネイル――〈ランペイジ・ネイル〉だ！」

　アウルベアの剛力と、レオナールの状態異常スキルの合わせ技である。乱雑に、凶暴に振るわれる魔爪の嵐に、サタンの心臓が動きをゆるめて行く。

　次いで、パーティー会場の入口の方から、思いもよらぬ助っ人が現れた。

　魔界のロビン・フッド――バルバトスである。

　特殊な付与魔法を施した矢が、サタンの喉笛に刺さり、バールゼフォンの剣閃が追撃する。

　再生能力が阻害され、初めて帝王は焦りの表情を浮かべた。

「エンチャント〈時間停止〉！」

　美髯の弓使いから、勝利を確信したかのようなつぶやきが漏れた。

更新する時間ではないのですが、ブクマつけて

いただいたので、出金前に書きました。

ブクマと評価ありがとうございます。

m(_ _)m

ああ、眠い（笑）