父上への報告 4
ギギギギギ!
黒猫が目線だけで、床を凝視する。
足の踏み場がほとんど無いくらい、物が破壊され、散乱している。
「そ、そうですか。ルーは、てっきり賊が忍び込んだものかと……」
(誰が、どう見ても何者かが入り込んだとしか思えない荒らされ様だ。かと言って、父上が俺に嘘をつく必要性もない。解せぬ)
「単なる模様替えさ」
クー・フーリンは満面の笑みだ。
黒猫は悟った。
これは聞いたらアカン奴や。なぜか、関西弁思考なルー・フーリンだった。
ふと、クー・フーリンの手に、ゲイ・ボルグの姿を発見する。
紅い長槍と妖精王――まるで、一幅の絵画のようだ。
黒猫は、神話の世界に入り込んだかのように錯覚した。
(父上の凛々しいお姿――ルーの脳内インスタに焼きつけておかねば!)
京子の目が、クー・フーリンに吸い寄せられる。漆黒の長髪に、切れ長のエメラルドグリーンの瞳。そして、紅い槍に!
「ゲイ・ボルグ……」
知るはずのない異界の武器の名前。だけど、どこか懐かしい。
ギュン!
クー・フーリンの手から、ゲイ・ボルグが飛び出し、京子の脇を通り過ぎ、主の元へと戻る。いつのまにか、少女の左頬は薄皮一枚切り裂かれていた。
「京子っ! くっ、キアン!」
血がうっすら流れるも、黒猫の妖精魔法で瞬時に左頬は元通りとなった。
「ゲイ・ボルグに何があったと、言うのだ!?」
すいませぬ。最近、手がしびれて執筆控えてました。
m(_ _)m
今日は、福山雅治 の 恋人 聴いてました。
うーん、別れた彼女を思い出す切ない曲。
一人カラオケで、思いっきり歌いたいな。
最近、久保田利伸 の ラブリボン 覚えたし、
次の休日は歌えるかな、思ったら健康診断!
てやんでぃ! バーロー、チキショー!
と、チビ太のようにキレてみたり。




