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竜虎の下剋上 6

 

 巨体の悪魔と戦う時に、まずは足の健を切り、次いで急所を狙うのがセオリーだ。

 が、サタンの再生能力は凄まじく、バールゼフォンが後手に回っている。


(蝿の王のスキルで、身体の内側を食い破らせるか?)


 細胞再生能力スキルは、蝿の王も有している。しかし、攻撃に向いているかは検証しないとわからない。

 悪戦苦闘するエリート悪魔を肴に、見物客はワイン片手に談笑中だ。

 新興勢力の若手二人が、帝王という巨獣に挑む。イベントに飢えた悪魔どもの、格好のネタである。

 不敗の帝王に、両者の刃は届くのか。

 猛虎将軍とうたわれるマルコキアスも、このイベントには興味津々だ。

 マルコキアスはニメートルを超す、虎の獣人で背中には天使であった頃の鷲の両翼があり、下半身は竜鱗に覆われた悪魔である。暴虐の大剣タイラントを使う魔界で唯一、将軍の称号を持っている魔王衆の切り込み隊長である。


「若手二人が勝つも一興。サタン様が負けるも一興。どちらが勝とうが我が暴れられるならば、それで良い」


「ベルゼビュートとバールゼフォン――最近、売出し中の若手らしいな」


 とは、魔界の蝶と呼ばれるサルガタナスである。

 サルガタナスは山羊の角を持つ、道化師の姿をした悪魔でレオナールとキャラが多少、被っているがこちらは人型をしている。情報収集に長け、一時期、魔王衆に籍を置いたこともある陰の実力者だ。

 彼らは戦闘に参加しない。

 なぜなら、サタンが帝王の座を降りるなど、あり得ないと知っているからだ。魔界は大きくなりすぎた。ここら辺で無能な悪魔らを間引く必要があると、魔王衆の誰もがそう思っていた。

 魔王衆が徒党を組み、サタンを討伐するという話題も出たこともある。が、広大な魔界を統治するのも面倒くさいし、毎回、下級悪魔の相手をするのも骨が折れる。

 ゆえに、暴れられる環境だけをマルコキアスらは求める。

 悠久の時を生きる高位悪魔は、退屈を紛らわせるイベントを常に欲していた。













後で、書き足す感じです。


仕事が!

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