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噂で聞いた男は、私とヤッたと言いふらしているらしい!

作者: 七瀬








私が知らないところで、私の知らない男が私の噂を広げているらしい!

“その噂とは? 私とヤッたという話だった。”

私も一度も会った事のない男と何故? そんな事ができるのか?

その前に、、、この男は何者なの?






・・・私は因みに物凄くモテる女だ!

大学では“美人コンテストで1位になったぐらいの美貌。”

常に男性達が私の周りに居る。

チヤホヤされて私は物凄く可愛がられる女の子なのだ。

そんな私だから、こういう男が出てきてもおかしくない!

一応! 私には私に相応しい彼氏もいる。

彼氏と私が一緒に歩いているだけで、“美男美女”と言われる。

彼氏もカッコイイからだ。

私の横に居ても引けを取らない、私の自慢の彼氏。






それなのに、見た事もない男と私がヤルはずがない!

私は彼氏以外の男と簡単にするような女じゃない!

一体!? この男は何の目的でそんな噂を流すのか?














・・・そして私はこの男の正体を知る!

私の高校の時の同級生だった。

地味で居ても居ないみたいな存在、私はこの男と一度も

話した事もないし、目すら合わせた事がない!

名前もすっかり忘れていたほど、私の中で完全に消された存在だった。




でも? 何故私とヤッたなんて噂を流したのか?

私は彼氏を連れてこの男に会って確かめる事にした。




『ねえ?』

『えぇ!?』

『アンタでしょ! 私の噂流してるの?』

『おっ! お前とヤッた女がお前に会いに来たぞ! やっぱり話は

本当だったのか?』

『そんな訳ねーだろうが!』

『“正真正銘の横に居るのが私の彼氏よ。”』

『お前か? 俺の彼女の噂流してんのわ!』

『・・・お、俺じゃねーよ!』

『土壇場で逃げんなよ!』

『“私とヤッたって噂流してるよね?”』

『・・・い、いや? それは、別に、』

『なんだよ! 先の勢いは何処にいったんだよ!』

『“俺とヤッたじゃないか!”』

『はぁ!?』

『・・・て、手が触れて、それから、』

『夢でも見てんのか?』

『ないない! 目も合わせた事もないし、存在すら知らなかったのよ。』

『マジかよ! おい、どうなってんだよ!』

『これは、ヤッてないな。』

『ふざけんな!』

『・・・ご、ごめん、』

『“みんなの居る前で! ちゃんと私に謝罪してよ!”』

『ごめん、全部俺の作り話だよ。』

『はぁ!?』

『お前、なめんなよ!』

『嘘かよ!』

『信じたおれが悪かった。』

『最悪だーもう行こうぜー!』

【あぁ!】

『もう二度と! 私の噂流さないでよね!』

『・・・あぁ、』

『大した男じゃねーな!』















 *












・・・1ヶ月後。

まさかだけど!? 本当に私はあの男とヤッてしまった。

彼氏が浮気をして、私の心がボロボロなっていた時に偶然! 

この男に出会ってしまう。

彼は申し訳なさそうに私にそっと話しかけてきた。




『・・・以前は本当にごめん。』

『もういいよ! どっか行って!』

『えぇ!?』

『一人になりたいの!』

『何かあった?』

『お願いだから、一人して。』

『何も話さないから横に居ていい。』

『もぉー勝手にすれば!』

『・・・ううん。』






彼は黙って何も言わずに、私の傍に5時間も一緒に居てくれた。

私は彼にバレないように泣いていた。

でも? 彼は私が泣いているのを知ってて何も私に言わなかった。

そんな優しさに私は簡単に落ちてしまった。






・・・でも? “正式に今はこの彼が私の彼氏になった。”

彼と私がヤッた話は、“真実に変わったわ!”

もう噂でも嘘でもない!

今はこの彼が私の横に居る!“私の自慢の彼氏なのだ。”




最後までお読みいただきありがとうございます。

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