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五色神社と帝釈学園の丁度中間の位置に構える銭湯へと辿り着く。煙突がグンと空へと突き出た旧時代的な造りなのがいかにも田舎らしい。

ゾロゾロと皆が女湯への暖簾を(当然の権利のように蜜さんと沙羅さんも)くぐっていた、その時、


「ちょっと、そこの兄さんらは男湯だろっ」と番台のおばさんに止められる。遂にバレたか? と一瞬冷汗を背中にかくも、番台さんの視線の先は蜜さんではなく【マッチョうさぎ】。

「ああ……その見た目だと当然ウサねぇ。お前達、着替えて来るピョン!」


コクリと頷いたマッチョウサギ集団は、一度出入り口から消え、数秒後、


「はぁ、やっと脱げた」「肩凝った~」「兎使い荒いよねぇ~」


ワラワラと出入り口からやって来るウサ耳を着けた美少女袴集団。


「番台さん、さっきまでのは着ぐるみピョン! コレで大丈夫ウサ?」

「う、うん、そうだねぇ……体格変わり過ぎじゃ……そもそも脱いだ着ぐるみは?」と呟く番台さんの反応は最もだ。

「ほらお前達っ、愚痴ってないで早く来るピョン!」「「「は~い」」」


そのまま少女らは蜜さんを囲み、「むっ、貴様らは何時ぞやの島の畜生共か!」「色気付きやがって!」鋏や樒さんに何やら因縁を付けられながらも、無視して彼にベタベタくっついたりして……随分と、彼の周りも姦しくなったものだ。

騒がしいままに脱衣所まで行くと、チラホラと見知った顔の生徒を見つける。学園祭前日という事で、学園に泊まり込みで作業する連中が私達と同じくひとっ風呂浴びに来たのだろう。


「糸さん。ブレザーと素足って何かいいよね」「よくわかりませんが」「そうなのっ。あ、ほらほら早く脱いで鋏っ」「まぁそう慌てるな」


ロッカー前に着いた途端パパッと全裸になった蜜さんは、巧妙に股間を隠しつつ鋏の脱衣を手伝い、そのまま鋏の裸体を抱いて股間をガード。もう女性としての立ち振る舞い(?)も慣れたものである。一方、隣の沙羅さんは隠すつもりすらない模様。


「あっ! 鋏さんそれ羨ましいですっ! 私もお兄ちゃんに後ろからハグされたい!」「だ、そうだぞ蜜」「オッケー。ジッとしてなよ縷々子」「えっ、そんないきなり!? あっ、お尻に当たっ……お尻にフィットさせて来るなんて!」「ホラこのままキビキビ歩けよ。隠し通せなかった場合……解ってるな?」

「は、はひぃ~」


と縷々子さんは頷き、蜜さんとくっ付いたままヒョコヒョコと浴場へ向かって行く。相変わらず彼は妹相手だとドSだこと。


「ちょっとしき姉ぇ、何バスタオル巻いてんのさ女々しい」

「JKに女々しいってどういうこったよ。……べ、別に良いだろ、湯船までは」

「意識しちゃってさぁ全く、あ~やだやだ、そんな乙女な樒は見たくなかったよ」

「なんの話だよっ」


と、白錆姉弟も浴場へと消えて行く。樒さん、お風呂でも猫耳と尻尾は外さないんだな。


「うんうん、これは糸ちゃんもウカウカしてられないウサねぇ、ふむふむ……程良い肉付きのお尻……素晴らしい安産型……これは期待大だピョン☆」


ニヤニヤと私を見る卯月さんとウサギガールズ。

何を言いたいのか解らないが、流石蜜さんの親戚連中だ、ウザったさもそっくりである。

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