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32.新たな疑問



何はともあれ、愛美ちゃんの恋はやっぱり応援したい。


まずは愛美ちゃんがどう思ってるのか聞いてみよう!


ライブが終わって、愛美ちゃんとゆっくり駅まで話しながら歩いていた私は意を決して切り出した。




「ねぇ、愛美ちゃんはどんな人が好みなの?気になる人とかいる?」


「いきなりだね…そうだなぁ…ライト君のことは本当に大好き!なんだけど…それは叶うわけないし畏れ多いから…


それなら、一緒にライト君を応援できる人の方がいいかな…?


同じクラスの星野くんがRetiaの曲をイヤホンで聞いてるの音漏れしてて聞こえたんだけど、星野くんもRetia好きなのかなって気になってるくらいかな?」



やっぱり星野くんなのかな?


でもさっきのスチルはライト君…


私はぐるぐる悩みながら帰路についた




◆ ◆ ◆




「同一人物じゃないかしら?」




翌日当校してきた美波にこっそりと相談するとそんな答えが返ってきた。…でもライト君と星野くんは似てない気がする。

…星野くん、寝てるところしか見たこと無いけど。



「その星野くんとやらとまずは出会わないとわからないのではないかしら?…とりあえずこの雑誌のアイドル特集でも見てみましょうか。」



…美波のカバンは四次元ポケットなの?


美波は鞄から雑誌を取り出した。アイドル雑誌なんてよく持ってたねと言ったら、カフェの雑誌を借りてきたのよと答えられた。

何とグッドタイミング…



そして次の移動教室に美波とゆかりちゃんと話ながら向かい階段を登っていると、上から愛美ちゃんが見えた。



「愛美ちゃんやっほー!昨日はありがとう!」


「え?あ、真紀さ…きゃ…!!」


「……!?」



愛美ちゃんは声を掛けるまでこちらに気付いていなかったらしく驚いたようで、階段から足を踏み外して前にいた男子生徒を巻き込みながら階段の踊り場に倒れ込んでしまった


男子生徒は尻餅はついたものの男子生徒も愛美ちゃんも無事な様子だった。恐らく先ほどの愛美ちゃんの小さな悲鳴に後ろを振り返ったんだろう…



「いたた…あ!ごめんなさい星野くん!大丈夫?」



その男子生徒…星野くんの胸に抱きつくように倒れた愛美ちゃんは、体を少し離すと顔を下から覗き込むように星野くんの様子を伺った


その瞬間、顔を見られないようにバッと顔を背けた星野くんは普段は前髪で隠れていたとてもキレイな目が私と合い…一瞬驚き、ささっと床まで視線を戻し前髪を片手で直していた。



「驚いただけでそこまで痛くないから大丈夫…でも萩原さんは足とか膝とか保健室で見てもらった方がいいかも…立てる?」



前髪を直し終えた星野くんは先に立ち上がり愛美ちゃんに手を差し伸べ、愛美ちゃんを引き上げた



「あ、ありがとう…うん、今は大丈夫みたいだけど昼休みに保健室行ってみるね…星野くんは大丈夫?」


「大丈夫…それじゃあ」




星野くんは落ちていた荷物を拾って去っていった。


私達は心配しつつも後から来た咲良ちゃんに愛美ちゃんと一緒に教室まで向かってもらい二人と分かれた。





しかしそんな一連の中で、私は…多分美波も、困惑していた。



脳裏に焼き付いたのは何故か、愛美ちゃんではなく自分が階段を踏み外して下にいる星野くんへ倒れ込んでしまったような状態の映像…


覗き込んで見えた顔と背けられた差分スチル…


 

…でも私はその視点では見ていない



(何が起こっているんだろう?)



美波と顔を合わせるけれど美波も首をかしげていた。



それともう1つわかったのは…



(星野くんの目、むっちゃライト君だー!!)



全然似てないのに不思議…!!



次の授業中、美波から先生のスキをついてメモが投げられてきた



『気になることは他にもあるけれど…アレって出会ったことになったのかしら?』



言われてみれば微妙なライン…!!



突然ですが、この物語は諸事情により次の話で打ち切りさせててただきます。

応援いただいた皆様、ありがとうございました

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