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15.私達の存在意義

真紀視点です。

なんでゲームの世界に転生したんだろう、ずっとそう思ってたの。


記憶が甦ったことで私は死んだことがわかったけれど、咄嗟に人を助けようとしてしまって死んじゃったんだから、悲しいけれど仕方がないし同じことがあったら私はまた助けようとしちゃうと思うし、後悔はあんましてないんだ。

むしろ両親や兄と姉、友達に申し訳ないなと思う。


でも、もう今世でも普通に家族がいて今の生活があって、連絡を頻繁に取り合うことはないけれどこれまで特に人間関係で困ったこともなかった。


あぁ転生してたんだ私…くらいで、そこまで悲観することはなかった。薄情かもしれないけれど、今世で小さい頃に遊んだ記憶のように朧気なんだ。


でも、なんで転生したことが今わかったんだろう?しかもヒロイン二人とも。


それは今日の話でなんとなくわかった気がする…



「ねぇ美波、私達ならきっと周りの人の恋の応援できるよね?」


「これまた突然ね。もしもしくらい言ってもいいのではないかしら…」


帰宅後、約束した夜の9時に電話をして、美波に本題を最初からぶつけた。

ごはんもお風呂も終わって後は寝るだけ!


フリーマーケットで思い付いてから、皆と別れて諸事情で電車に乗れなくて線路沿いに歩きながら色々具体的に考えたんだけど、とりあえず本題にすぐ入るのがいいよね?


「まぁいいわ。ライバルキャラやゆかり達を手伝おうって話であってるのよね?」


「流石美波!話がわかる!」


「ライバルの話になってから真紀が目を輝かせていたから…」


そう、なんとなくわかったんだ

本来ならハッピーエンドはヒロインと結ばれた相手だけで、他の対象がどうなったかはわからないけれど

この世界では違うってことを。


「今までのときスクだとそもそもライバルにならなかった子は対象ともくっつかなかったよね?でも私達はライバルの子にも気持ちが伝えられるし言いたいこと言えるから、ライバルにならなくてもくっつけることも出来るんじゃないかなって思って!」


「きっと何かの都合で出会うのが遅いキャラが既にライバルと付き合ってるということにならない為の配慮でしょうけれど、確かに私達はライバルのいるであろうキャラと被って無さそうだから不可能では無いでしょうね」


「うんうん!私は花守くんが好きで、美波は佐原裕くん?って人が好きなんだよね?」


ゆかりちゃんにその人のことを聞いてたから、きっとその人がスチルの彼なんだろうなと思ったんだ!


「わ、私は好き…ではなくて少し…少しよ?気になるだけよ?」


「またまたぁ」


どもる美波だけどきっと顔を赤くしてるんだろうなぁ…

美波は考え事をしてから顔を赤くして目をつぶって頭をぶんぶん降る癖があるみたいで、フリマのノートを見た後からたまにやっていた。


(今もやってるんだろうなぁ…小動物みたいでなんだか可愛かったな)


「そういう真紀はどうなの、花守くんのこと本当に好きなのかしら?」


「え」


うーん、花守くん格好いいなーって思うけどそれじゃ駄目なのかな?


「二次元のイケメンキャラが三次元になってて王子様キャラだし、格好良いなとか優しそうだなとか、そのくらいではないの?恋愛対象として本当に好きなの?」


(なんでバレたんだろう)


自己紹介の時に王子様だ格好いいなとか思ったし、優しそうだなとか思った。

いいなーって思った。



でもそれだけじゃない


「確かにそう思ったけど、今日フリマでも話をしてみてやっぱりいいなって思ったんだ。

話しやすいだけじゃなくて、花守くんと話すと…なんだか照れるけど…落ち着く感じがする。

それにもっと花守くんの笑顔見たいなって思ってる。花守くんのこと…知りたいなって思う。

気になるっていうよりも惹かれているって言った方がいいのかな?

だから好きで間違いないと思う!美波は違うの?」



「わ、私はまだ1回会っただけだから…やっぱり今は気になるとしか言えないわ。でも一番関わりを持つのはきっと佐原くんだと思うの。バイトが一緒なのだもの……」


(美波、だんだんと声が小さくてなってるよ?)


電話越しの美波の声は、それこそごにょごにょって言葉が似合うくらい小さくなっていった。


私はきっと美波も佐原くんのことを好きになる可能性が否定できないんだと思う。じゃなかったらノートは見てもライバルだなんて聞かないよね?


相手には見えないだろうけれど、気持ちと顔面で美波に伝わるように満開の笑顔を向けた。


「二人で目指そうよ!オールハッピーエンド!」


きっとその為に私達ここにいるんじゃないかな、そうじゃなくても私は目指したい!


真紀はとても真っ直ぐな子です。

単純バカとも言う。第六感で動くタイプですね。

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