14.言い訳ではない…
引き続き美波視点です。
佐原くんを狙ってる人がいるかだなんてつい聞いてしまったけれど、これってすごく恥ずかしいことを聞いてしまったのではないかしら…ゆかりも目をまん丸にしているし…
(聞くんじゃなかったわ…で、でもライバルキャラが佐原くんにも居るなら気を付けないといけないのは事実だし…?)
我ながら言い訳臭い気がしなくも無いけれど、無視無視!
そりゃ佐原くんはゲームだと気付く前に好みだなー気になるなーなんて思ってしまったけれど、それがちゃんと恋愛になるかなんてわからないわ…
「ほほー、美波ちゃんは佐原くんのこと違うクラスなのに知ってるんだ?むふふ、気になる感じかにゃ?少なくとも本気で狙ってる子はいないはずだよ、あわよくばお近づきになりたいっていうファンクラブの子はちらほらいるけどね!」
「うちのカフェでバイトをするようだから気になっただわ、妬まれたりしたら嫌だもの…でも、そのくらいならむしろ店での売り上げに貢献してくれると期待するくらいでいいのしら…」
とりあえずライバルはある程度イケメンって設定にする為のモブの子だけみたいね…ん?佐原くんのファンクラブあるの?
「ねぇねぇ、ゆかりちゃんと咲良ちゃんは気になる人いないの?」
ゆかりのノートの暗記を終えた真紀が二人に爆弾ぶっこんだ…
けれど、よく考えてみるとサポートキャラってそういう相手はいないのではないかしら…?
私と真紀が二人を交互に見ると、二人は顔を見合わせてから瞬きをぱちぱちしてからうーんと考え出した。
「あ、そういえば咲良はよく公先輩にモデル頼まれるよね~!いろんな子から付き合ってるの?ってよく聞かれるし、デートの目撃情報もあるよ?」
「私は写真の被写体になっているだけよ?いつも断ろうと思うのだけれど、激辛料理のお店を奢ってくれると言われてしまうとつい…ね。そういうゆかりこそ、あの見た目チャラい後輩くんとたまに会っているらしいじゃない?何をしているの?」
「え、よ…よく知ってたネ…?普通に話したりするくらいダヨ?」
(え、二人にもそういう対象がいるの?)
咲良は本当に何もやましい気持ちは無さそうだけれど、ゆかりは視線がさ迷っているので怪しい…照れているのか少し顔も赤いような気がする
今まではサポートキャラにはいなかったけれど今作は違うのかしら?
「もう!恋バナは聞くの好きだけど、ここですると買いたいものも買えなくなっちゃう!ほら、ちゃっちゃか進むよ!」
ノートを乱暴に仕舞ったゆかりは唇を尖らせながら赤い顔のままずかずかと次の古着エリアへと進んで行く。からかいすぎたかしら?とふわりと笑いながら、その後をゆっくり咲良が追っていった。
真紀の方を見ると、キラキラとた目でこっちを見ている。
(何故かしら、少し、いえとても面倒な予感がするわ)
「美波、話したいことが…夜に電話していいかな?そして今はとりあえずガーリーな服探さないと!!私に似合うの見つけたら教えて!」
「わかったわ…後で話しましょう…
私もとりあえず服を探すわ…こんなダサくて普通のばかり着たくないもの…」
とりあえず、気になる相手の好みの服を着てデートに誘うのがゲームでは鉄則よね…
(でもデートなんて…私が誘うのかしら?想像つかないわ…)
それでもせっかくなら佐原くんの好みの格好にしてみようかしら?一番私服を見られる機会があるというのもあるけれど、私自身もそういう服の方が好きだし…
(…言い訳じゃない、言い訳じゃない…)
◆ ◆ ◆
真紀と私は目的に合ったワンピースを2着づつと、その他にも色々買った。
ゆかりも咲良も好みのものを発掘できたようで楽しそうにしていた。
しかし、序盤のフリーマーケットでは所持金をギリギリまで使ってしまうのもゲームではよくあることだ。
…私は電車賃くらいは残したけれど、真紀は忘れていたみたいで一駅と言うことで散歩がてら歩いて帰ることにしたようだ。
事あるごとにゲームみたいだなぁと思うのに、変なところで現実っぽいところもあるのよね…
(むしろゲームよりやりにくいわ…)
次回から日曜日に加え水曜も更新します。
…いつまで続くかな?( ̄v ̄;)頑張ります。
真紀よりも美波視点のほうが何だか書きやすい…




