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11.待ち合わせ

閲覧ありがとうございます。

隣駅の改札を出ると、広告柱の前に美波とゆかりちゃんの姿があったので駆け寄った


「美波!速水さん!お待たせ…待った?」


「おはよう真紀、時間ピッタリなんてなんだか貴女らしいわね」


「私はちょっと前に着いてたから気にしてないよ!今日はよろしくね!」


無地白地のTシャツに水色のカーディガンを羽織って青のロングスカートを履いているシンプルコーデの美波は腕をくんで苦笑いしている。


(服…微妙なのしか無かったんだろうな…私みたいに)


美波と話して帰宅した後で自分の服を見てみると、買うからいいやと今まで着ていた親戚からのお下がりの服を全部捨てて必要最低限の洋服しか残していなかったことにショックを受けた。


(こんなところまでヒロイン補正いらないよ…うー)


ということで私も美波と似たり寄ったりなシンプルコーデになってしまった。

無地白地のTシャツに紺色の短パン、黄緑色のカーディガンは腰に巻いて黒のリュックサックを背負った。


ゲームだと服と装飾品をショッピングで買えるけど、バッグまで買う設定ではなかった。だからだと思うけれど、可愛いバッグは捨てずに取っておいてあったから困らなかった。


一方でゆかりちゃんは流石notヒロインキャラ…

黄色のカチューシャに、春らしいパステルカラーの黄色のオフショルダーと水色の短パンに可愛いスニーカー!

クローバーのシルバーネックレスが似合う…


「そういえばもう一人来るよのね、どんな子なのか教えてもらっても構わない?」


「うん、咲良(さくら)って言う子なんだ!マイペースで連絡無くてもナチュラルに遅れてくる子だから、次の電車で来なかったら電話してみるね~…ははは」



三人で話ながら咲良ちゃんを待つこと数分


(よし、聞くなら今だ!)


「ねぇ速水さん、ゆかりちゃんって呼んでもいい?」


私の質問に一瞬きょとんとしたゆかりちゃんは口元に笑みを浮かべたかと思うとニカッと笑った


「もっちろん!ゆかりでもゆかりんでもゆかでも好きに呼んで!私も二人のこと名前で呼びたいなぁ!」


(やったー!)


「わぁ、改めてよろしくね!ゆかりちゃん!」


「私も美波で構わないわ、よろしくね、ゆかり」


美波にいきなり呼び捨て?と聞くと、どうやら私を呼び捨てにした時に楽だったらしい。そうこう話してるとゆかりちゃんが改札に向かって手を振りだした


「遅いよ咲良~!電車2本分遅刻!」


「ごめんなさい、急行のつもりが各停で乗ってたのにさっき気付いたの。そこの二人が昨日カリンが言ってた子?」


(ん、咲良ちゃんはゆかりちゃんのことをカリンって呼んでるんだ?)


「C組の青柳咲良(あおやぎさくら)です、クラスは違うけれどよろしくね?呼び方は何でもいいよ」


名前のような春らしいピンクのシフォンなトップスに白のレースをあしらったロングスカートを着た彼女は、ゆるく巻いたハニーブラウンの長髪を耳にかけふわりと笑った


(キレイで大人っぽい子だなぁ…)


「私は斉藤真紀!よろしくね咲良ちゃん」


「松田美波よ、咲良って呼ばせて貰うわね」


「よろしくね、ジェニファー、シャーリー」


(え?)


ふふ、と笑った咲良は私のことをジェニファー、美波のことをシャーリーと呼んだ。


美波と二人でぽかんとしているとゆかりちゃんが補足してくれた


「咲良は人を海外ドラマみたいに呼ぶのが好きなんだよね…たまにこうやって気に入った人にあだ名つけるんだ…さぁ、せっかく揃ったんだしフリマにレッツゴー!」


「ふふ、待たせた分楽しまないと!行きましょう?カリン、ジェニファー、シャーリー!」


先に進む咲良ちゃんとゆかりちゃんの後ろをフリーズから戻った私達はゆっくりついていくと渇いた笑いを浮かべた美波が声を潜めながら話し掛けてきた


「これはあれね…名前が自由なヒロインを便宜上呼ぶ為の…これまでにもゲームには居たけど、まさか自分がその対象になるなんてね…」


「今までが動物とか色とかだったけど今回は海外ドラマ風なんだね、シャーリー」


「違和感満載だからやめてちょうだい、ジェニファー」




◆ ◆ ◆



ショッピングモールの広場にあるフリーマーケットの会場につくと、会場はすでに賑わいを見せていた。

会場は列ごとにジャンルがありブースが分かれていた。



(こういうのお祭りみたいでいいなぁ!)



「じゃあ順番に見ていこっか!1列ごとに見終わったら待ち合わせってことでどうかな?」



ゆかりちゃんの提案に皆で賛成してフリマの会場に入ったが、バラバラに見て回ると言っても自然と美波と見る形になった。

入り口付近のゾーンは家具や本のお店が多いようで、私達の目的(服とアクセサリー)とは違うのでゆかりちゃん達よりも先に進む形になり、最初の待ち合わせ先についた私達は話ながら二人を待った。



「本を見るのも嫌いじゃないけど、お金少ないから目移りしない為にもあんまり見れないなぁ…」


「クローゼット見て愕然とした上にお財布の中身も残念だったわ…カフェの給料日も月末だし、無駄遣いは避けたいのよね…」



そう、私達には金がない

初期はお小遣いの2000円とか悲しすぎる…

とりあえず今日の目的は服とアクセサリーをなるべく買うことだけど、今後の為に私もバイト探さないと…



「ゲーム初期から大金持ってるわけないよね~…事あるごとにヒロイン補正を感じるよ…むむむ」


「とりあえず無難にワンピースは一つ欲しいところだけれど、どうかしらね」



(花守くんの好みもわからないから買い物も慎重に行かないとなぁ…、ゆかりちゃんに聞きたいけどいきなり聞くのも…うーん…)



待ち合わせ場所に全員集まったので、次の小物雑貨とハンドメイドのブースに進む。アクセサリーも多いブースだけど、服の為にお金取っておきたいから気になったお店だけ覗こう、と美波と二人で話した。

あるあるばかりでなかなか先に進めない…!!

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