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星の炎

作者: につき

弱さから強さへ。寂しさから孤独へ。嘘から結晶へ。光から炎へ。

それは何も変わってはいないこと。そして捨てること。見つけること。

あああああ

又こんなこと言ってるって

そうだな

YOUTUBE広告でぶっこまれた曲を

思いがけず丸ごと聞きこんでしまって

「夢」「失恋」「元カレ」とかなんとか

離れていった色んな人たちって

本当にそんなことばかり大切にして

どうやったら他人になれるかを探して

外ばかり見ているみたいだった

羨ましいなと

あああああ

こんなだから誰とも話が通じないんだ

分かってるんだろうって

内側に誰かがいて

外側にはそれぞれが勝手にいるだけで

声は黙っていても聞こえてくるのに

疑わなければ

そのままでは息も出来ないから

全ての声は半分嘘

話しかけられた声だって

話しかけていく声だって


でもね

信じることは嘘でなくて

削り続けた原石の欠片みたいに

確かに結晶はこの世に生み出されていた

そして今も

誰かが何処かで

真っ暗な嘘の響く片すみで

巨大すぎる己という塊を磨き続けている


誰かの弱さと誰かの弱さが

不完全な磁力の双極のように

ふらふらと惹き合うこと

それは

この星で終わることなく循環している

元素のリングの回転の渦の内にあること

わたしたちにとっても

あなたにとっても

誰にとっても抗えないこと


こころの奥底から湧き上がるものを疑わず

本当に湧き上がってくる止められないものを抑えずに

始めて開いた窓の外へ

暴風雨の夜へ

雷鳴轟く針葉樹の森へ

絶望の暗雲が切れ切れに疾走している

かつての霧は吹き散らされている

嵐の夜空に青い星々が光る

夜は深く落ちていく

やがて本当の金の光が輝く朝が来る

天地の明らかになるその時までに

俯かず空を見上げ

僅かな光に目を凝らして

この一人きりの夜を探せ

かつて己だった星の残光を


尽きた星の炎が降る

かつて注がれた時を思い出すこともなく

わたしたちは夜を歩む

光輝く嘘の広告灯が面を照らすけれど

決して見失ってはいない

眼を閉じても見える

太陽の下でも輝きを失わない

暗闇で結晶化した炎を

かつて己であった化石を

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― 新着の感想 ―
[一言] 最初のパラグラフを読んで惹きつけられました。 毎日のようにやりとりしていた人が急に音信不通になってしまって、心に穴があいたようになっていたけれど、私は本当にその人を知っていたのかな、自分の心…
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