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Ⅵ
Tiaraの能力は疲労は回復しない為
暫し進行を中断し、歩行を再開した
ゴゴゴゴゴゴ
遠方から轟音が鳴響してくる
その概要は膨大の水量の滝
水気を内包する空気が肺を満たす
Gray『ひええ・・落ちたら死ぬな』
滝川は峡谷の深淵に飲まれる
Tiara『そんな不吉な事言わないで下さい』
滝川の先は次第に水分が枯渇して行き
渓谷の側面から途方も無い経路を経由した水が
この川に収束されている
すると渓谷と同化した仁王門が進行を阻害する
上部には羅生門と刻印されており両脇には阿吽像が配置されている
それは来客を察知した様に開門して行く
ゴゴゴゴゴゴ・・ズゥン・・
目前には男がいた
『総本山へようこそ』
総本山の景色は山岳地帯の整地を最小限に抑え
随所に自然の繁栄を保っている
Gray『や、やっと何か食える』
バタッ
Gray『ZZZZZZZ』
安堵により地面に就床した
Tiara『ちょっとぉ！こんな所で寝ないで下さいよ！』
