表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/4

【プロローグ】~とある夏の日の朝、俺の部屋にて~

えーっと、初投稿です。はい。


自己満作品ですが、楽しんでくれる人が居てくれれば良いなぁ…くらいの気持ちで投稿しました←


あ。今回はむちゃくちゃ本文短いですが…そこはどうかご勘弁を。今後長くまとめて投稿しますゆえ←


それでは、何卒よろしくお願いいたします。




・・・・更新頻度は、多分遅めです…。ごめんなさい。

蝉の声が、警報アラートの様にけたたましく鳴り響いている――。鼓膜を叩くこの喧しさは、いつまで経っても慣れるものではない。


激しく襲い来る気怠さと格闘すること約三十秒。未だ未練MAXな布団に別れを告げ、俺はベッドを降りた。


言わずと知れた怠惰の大型連休、夏休み。二度寝しても良し、とりあえずベッドの上から動かずゴロゴロしても良しな素晴らしきその朝に、なぜ俺が、わざわざベッドを後にしたかというと――。


「あ・・・あにき・・・・・。準備、できた・・・・?」


――ノックと共に、可愛らしい女の子が俺の部屋の中に入ってきた。


女の子は俺の目の前まで来ると、こちらの様子を伺うかのような上目遣いになった。その澄んだ瞳と、太陽の光を受けてキラキラと輝く薄くブラウンがかったショートヘアーに、少しドキッとしそうになる。


「あー・・・・。すまん、今起きた」


「はぁ・・・・。早くしないと・・・・知ってる人に会っちゃったらまずいって・・・・」


「大丈夫だって。まだ7時だろ?夏休みにそんな早起きするヤツなんて、滅多にいねーよ」


でも・・・・と、女の子は不服そうだったが、どうやら観念したらしく、渋々といった様子でその場にぺたりと座り込む。


早起きした理由というのも、この娘と一緒に、とある場所へと行く為だったりするのだが・・・・。


「・・・・・・」


改めて、少女を見る。


伏し目がちな目に、とても長いまつ毛。きめこまやかな白い肌と、ショートパンツを穿いているために、目立ってしょうがない華奢な脚・・・・。

儚げな印象すら与える少女の容姿は、どうしても魅入ってしまうような不思議な魅力に溢れていた。


魅入ること、数十秒。


(い・・・いかんいかん・・・・。しっかりしろ、俺・・・・)


自分を戒めたのは、単に、これから行動を共にする女の子に煩悩を持って接しない為に・・・・という訳ではない。


(女だったら誰でも良いのかオマエは!?相手は・・・・)


そう、何を隠そうこの少女――


(俺の弟だぞ!?)


実弟なのである。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ