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「……はは」


 これ以上なく完全に「詰み」だった。結論からいうと、「僕」はいつも日記の入った棚に鍵をかけて、そのうえ「シドウ」の部屋に鍵を預けているから、ティナが「僕」の日記に手をつける、という行為は本来不可能である。もちろん「彼女」の部屋であることには理由があるし、つまり「彼女」だけが「僕」の日記を読むことができる唯一の存在だったわけだ。

 その行為は紛れもなく、ある種絶対に必要なものだった。「彼女」に鍵を手渡して、それでも「彼女」が「何も変わらない」ことが、「僕」にとってはとても重要で、且つ「あること」を証明するにあたって、この上ない裏付けとなるからだ。

 話を戻すと、つまり、ティナがさっき戻ったように見えたのは彼女の部屋でなく、「シドウ」の部屋だったのだ。「僕」はそのことに今しがた気づき、しかもそれは手遅れだった。彼女が鍵の開け方を知っている理由だとか、そういう疑問はいくらかあるけど、いまこうして確かな証拠を「僕」に突きつけていることだけが、何より優先される事実だった。


 そして何より、繰り返すようだけど「僕」はそれを止めなかったのだ。

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