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 部屋はあまりに殺伐としている。アルミ削りだしの簡素な作りのベッドと、これといって個性のない机と椅子。電球のはめ込まれた丸い傘のスタンドだけが、苦しげに小洒落た雰囲気を醸している。良くいえばこの家のフォーマットに合った、悪くいうなら没個性的な部屋だ。紛れもなく、ここはティナのものである。

 しかしひとつ、あからさまな異変がそこにあった。とりあえずこの家が、どこまでも現実に沿ったものであることがわかったし、部屋のフローリングには予想通りというか、確かに死体が横たわっていたけど、その姿は僕のおおかたの想像を裏切り、またこの夢の内容をはるかに謎めかすものだった。


 小さな女の子の死体がある。スカートは脱がされ、おそらくは制服であろうシャツの、黒色の小さなボタンが留められた上から破いたように散乱している。つまり死体は全裸、どこか諦念したような顔つきを浮かべ息絶えている。年齢は五歳前後だろうか。首もとの、青紫ににじんだような痛々しい痕跡から、死因は首を絞められたことによる縊死のようだ。

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