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 責任が付きまとわないというのは恐ろしいことで、気づけば僕はこの謎解きを、まるでテレビゲームの画面越しのように軽薄な気分ではじめていた。そこに家族のような近しい間柄の女の死体があろうが、荒らされたわが家 (みたいなものだ)の居間が広がっていようとも、あくまで僕に感情の関与はなくて、明瞭な思考はむしろいつもの自分より冴えている気さえした。


 粗雑にトレースされたようなこの空間で、僕が次に思い浮かんだのはティナのことだった。居間に置かれた、握りこぶしほどの大きさの目覚まし時計は六時ちょうどを示している。まだ登校の時間ではないし、それ以前に出かけたとしても死体を放置していくはずがない。彼女、おそらくはその死体が、この家のどこかにあるであろうことは容易に推測できる。

 とすれば、まずもっとも可能性があるのは彼女の部屋だ。居間から台所へ、ひとつながりになっているこの家の中間に位置し、いまソファーに腰掛けている僕の真後ろにあたる。僕は腰を上げ、気だるい体を引きずるように、鈍重な動きでもって、真鍮でできたドアノブに手をかけた。

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