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 もう冬至も過ぎたというのに、頬を伝う風は生温く、見上げた空には蒼鉛色の大気が広がっている。おとといに降りすさんでいた雪はすでに象ることをやめ、今はただ、一面にぶちまけられた不透明なシャーベットにすぎない。形を持たないから、踏みしめるたびにそれはぐずぐずと潰れ、僕の足跡に似せた、不細工なでこぼこを作り出す。

 スノートレッキング・シューズ越しに感じるその存在が、僕は嫌いだった。常に足場や水はねに気をつけなくてはならず、おちおち考えごともできないからだ。まして、ごきげんにお気に入りのジーンズを履いて出かけようなんて考えた日には、それこそ一歩々々に細心の注意を払わなければいけない。地雷源を進む兵士のような、ひどく繊細な足取りで、僕は早朝の国道を歩いていた。

 よく整備された公園が見える。まだ雪っぽさを残したそこは、点々と備え付けられた照明とアスファルトの小道を枠にして、かなりの広さの平原を持ち、中央には石彫りの噴水がある。まだ夜が更けきらないとはいえうってつけの場所ということで、ウォーキングに勤しむ影がいくつか見当たった。

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