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プロローグ

「……俺は死ぬのか」


通り魔が現れナイフを突き立てられ倒れる

血が流れ自分が死ぬと直感で感じた

死ぬ事に特に何も思わずただ死を待つ

周りに人はおらず人気のある場所までは距離がある為諦めた


……あいつどこかで見たことあるな、俺は人に恨み買うような生き方してたか? ……恨みは無くとも怒りは買ってたか


血が流れ続けて暫く経ち意識が段々と遠のき意識を失い絶命する


目を覚ますと見知らぬ部屋にいた

周りを見渡しても何もなく

部屋ではなくずっと同じ景色が広がっているように感じる


「……? 綺麗な場所だな」


驚きながらも景色の綺麗さに見惚れてしまう

しばらく景色を見ながら歩く


……この景色は写真撮りたいなぁ、死んでるから意味はないけど


「あなたは死にました」


歩いていると突然少女が目の前に現れ俺が死んだ事を告げる


「知ってる。要件を言え、神様?」

「私は女神です。名前は言いませんが貴方のいた世界とは別世界の女神です」

「へぇ、異世界かぁ〜」


……ぶっちゃけ興味ない。死ぬなら死ぬで良いけど死んでまで面倒は嫌なのだが


死んだ事を理解していた少女を一瞥して俺は淡々と答える


「転生してもらいたいのですがよろしいでしょうか?」

「……詳しい話を言え。転生ってのはどう言う意味だ?」

「そのままの意味です。貴方にとって異世界に転生してもらいたいのです。一つであればなんでも差し上げます」

「要らん、均衡を崩すのが好きなのか君達のような存在は」


ため息をついてそう言うとか少し苛ついたのかムッとする


「……詳しい話といっても特に言うことはないですね。ただ元の世界とは全然違うというくらいでしょうか? ファンタジー系の本を読んだことはありますか?」

「ある、先ほどの言葉は無視するんだな」

「それとほぼ変わりません。自由に生きていいです。別に均衡を崩すのは好きではありませんよ。当然やり過ぎたら消滅してもらいますので」


少し間が空いてから反論する


……消滅か、やり過ぎがどの程度か分からないが相当のことなのだろう


「それならまぁ、転生してもいいぞ」

「では転生準備しますね」


少女は魔法陣のようなものを描き詠唱し始める

……つまらなかったら自殺でもすればいいか、人間は嫌だな、新しいなら別がいいな。異世界なら居そうだが


「おい、人間以外にしてくれ、まぁ、虫とかは苦手だが獣とかなら問題ないだろう」

「一応、人間以外も出来ますが種族は何になるか分かりませんよ」

「構わん。それは転生後の楽しみの一つとしておこう」

「転生は楽しみですか?」


少女は詠唱を終え再び魔法陣を描き始める


「まぁ、新しい世界は気になるさね。綺麗な景色はあるか?」

「ありますよ。当然世界を旅すれば」

「めんどくさそうだが見れるなら生きているうちに見たいものだな。人の手の入らない美しい景色を」

「生前貴方は綺麗な景色を見るのが好きで時々近くの森を散策していたみたいですね」

「あぁ、伝統も好きだが人の手が入っていない森なども中々良いものだ」


魔法陣が光を放つと同時に俺は魔法陣の上に立つ


「では第2の人生をお楽しみください」

「楽しめれば良いが」


光に包まれ視界が真っ白になる

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