ネットマナーを知らない中学生についての私見
中学生は思春期特有の『自我』が芽生える時期です。
その『自我』とは『自分を認めさせたい』とか『自分は優れている』などの自意識過剰な思考を指しています。人間誰しも思っていることですが、特に中学生は肥大しています。それは僕の人生経験だけではなく、世間一般的に思われていることだと言っておきましょう。
たとえば中二病という言葉があります。今では説明するまでも無く浸透している言葉です。自分の妄想を現実に行なおうとする姿は傍から見ても恥ずかしいものです。みっともないとまでは言いませんが、少なくとも厚顔無恥な行ないと言えるでしょう。
その厚顔無恥な行ないはネット上でのやりとりにも行なわれているのです。
他人に対して暴言を吐くことは茶飯事で、相手に対する敬意を払ってない、人の傷つく行為を平気で行なうこともあります。まあ中学生に限ったことではありませんが、割合で多いことは否定できません。
考えてみると今の中学生は段階を踏まずにネット社会に投げ出された感じはしないでもないです。一昔前はネットにつながる媒体がパソコンだけだったこともあり、きちんと『教育』を受けてからネットに触れたという方が多かったはずです。
しかし、今の中学生はいきなりスマホの時代です。四六時中ネットに触れる機会が多くなっていて、気軽に誹謗中傷ができる状態になってしまったのです。哀れといえば哀れです。
そういった『教育』を受けていない人間がネットでどのようなふるまいをするのかは想像に難くないでしょう。まるで暴君のごとくふるまうのです。
しかし、そういった人間は現実世界でも人間関係が上手くいかない人たちなのです。
周りから正当に評価されない。自分は実力があるのに。自分は優れているのに。自分は劣っていないのに。
友人は居なくて、周りから馬鹿にされて、それでも懸命に頑張っているのに、認めてもらえない。
まあ努力不足としか言いようがないのですが。
そういった不満を解消させる場としてネットがあるわけではないのに、勘違いをして皆に迷惑をかけているのです。
ネットは顔が分かりません。声も身体も分かりません。それでも画面の向こうからは人の性格の醜さは分かるのです。
ネットは一番性格が出ます。紳士的にふるまう人は現実でも誠実ですし、暴力的な人は卑劣な人間なのです。
ネット弁慶な人は卑劣です。周りに何も言えないのは恥ずかしいことです。
他人に対して偉そうな人間は周りに好かれないように、ネットでのふるまいがよろしくない人は誰からも好かれません。
そういう性格が顕著に見られるのは中学生なのです。
クラスという小さな社会で阻害されている人間ほど、ネット上で醜い行ないをしている場合が多々あります。
その見分け方は、学校の悪口をブログで書くか、またはまったく学校の話題を出さない人間です。加えて敬語を使えない人。
僕は中学生がネットをするなとは言いません。しかし『教育』を受けてからネットをするべきだと思います。
その『教育』とは倫理だったり道徳だったり、そして何より思いやることが大切なのです。
ネットは不満を吐き出すツールではなく、人との健全なコミュニケーションを図るものであることを改めて言いたいと思います。
読んでくださりありがとうございます