プロローグ
初めまして、よくわからなくて作品説明のとこにも自己紹介的なものを書いてしまいました三葉烏です。ここは自己紹介をするところなのかがわからないのでここでもします。今作、「凍結を解かれるとそこはファンタジー世界」は人生で初めて書いた小説なので言語能力、作文能力、作ラノベ能力、この全てとその他もろもろが備わってないと思っていますので、執筆していくにつれ、レベルアップしていきたいと思います。なので、ストーリー的には面白いけど、という方は、話数を重ねていくにつれ、レベルアップしていくだろうと思い、読んでみてください。色々長くなりましたが、よろしくお願いします!
今日、僕は新たな道を歩き始める。義務教育の9年間を終えた僕は今日から高校生活が始まる。そして、そこでは青春を謳歌し、僕の人生最大のモテ期が来る、というのが僕の望みだ。
しかし、そんな僕、結城雅樹は人生で一度も告白されたことがない、というのが現実。これから先もそんな風になっていく事だろう。
これとしたイベントもなく、人生を過ごす。これまでに僕が想像した中で一番現実味のある将来図だ。僕が特別こうというわけではなく、なにかイベントがある人が特別なんだ。
そんなこんなで僕はこれから三年間世話になる高校の眼の前まで来ていた。都内の中では偏差値も低くなく、校舎の綺麗さはトップ3に入ってもいい、というのが僕がこの高校を選んだ理由だ。
しかし、これからの高校生活を楽しもうと思う僕の意思とは裏腹になぜか足が止まった。
「なんでだ?」
僕が下を見ると、そこにあった僕の足には地面からでかい氷が侵食している最中だった。意味がわからない。僕の身に起こっている事はゲームの中でならありえるけど、僕が今いる現実世界では絶対にありえない事だ。僕が現状の理解に苦しんでいる間にもどんどん氷が侵食している。その侵食のスピードは速くはないが、侵食された足を動かそうとしても微動だにしない。氷は僕の焦りとは無関係に同じスピードで僕の体をどんどん固めていく。
やばい、やばい、死ぬのか?
「なんで、死にたくない!」
僕はもう下半身が完全に氷で固められた、というところでそう叫んでいた。
そして、そこで初めて気づいた。自分の前方五メートルほどのところに、黒いローブで身を包んだいかにも厨二病な格好をしている男性と思わしき人がいる事に。しかし、そんな厨二病な格好をしているだけで今の僕の精神状態を崩すには十分だった。なぜなら、今僕の体に起こっている事は、僕が知ってるゲームでは魔女だったり魔術師などの類で、いずれもローブを身にまとっている。
「よっしゃ!成功した。」
その声から僕と同じぐらいの年齢という事が分かった。いや、それよりもよっしゃって言ったか?まさかこれはこの男の仕業だというのか?
「おい、助けてくれよ」
僕は首までが氷で覆われた状態で最後の力を振り絞りそう言った。もう、それ以外の場所は完全に感覚がない。
「ごめん、君には悪いけどそれとく呪文知らない。下手に温度で溶かそうとしても絶対無理だし。」
なんだよ呪文って本当に厨二な人が僕に催眠術でもかけてるのか?本当に意味がわからないし怖い。とにかく、その声を聞いて僕は死ぬ事を確信した。生まれて十五年、そんな歳で死ぬのか。そんな僕は、まあ、これから生きててもどうせ時間を無駄に過ごす事ぐらいしか想像出来ないから別にいいといえばいいのだという意見に至った。
そして、僕は完全に氷に覆われた。