神器完成~前~
「さて、魔導具造りの手順は〜」
簡単魔導具造りと書かれたお義父さん特製手帳を見ながら造ろうと始める
「主様」
「そのような手順など」
「必要ないよ」
最近まで力を貯めるために話せなかった三人がローテー○ョントークで話しかけてきた
「さあ…」
「主殿の」
「思うように」
「我らに」
「伝え」
「描いてくれ」
三人が僕の周りを浮遊している
「僕が思い描くもの……」
規格外の莉奈義姉さん、超攻撃型の祭義姉さん、科学と魔導具の知識を叩き込んでくれたお義父さん、家事を叩き込んでくれたお義母さん、神器の歴史…各世界の知識を教えくれたアイギス達、オパールは創造…オニキスは知性…ダイヤの霊性…
「オールマイティ…オーバースペック…ハイパーアタッカー…科学…魔導具…家事…神器…並行世界…」
上の空でボソボソと呟く間にも核が素材が僕の周囲を囲んでいたらしい
そして、核と隕石を除く素材が融合…凝縮…分裂…腰と両手首に纏われた
物質ではないものだったが、どんどんと物質化していき、台座の空いたオシャレなベルトと腕輪になった
その後、空いた台座には隕石が分裂しはめられた
そして、右の腕輪の隕石が黄色に左の腕輪の隕石が黒色に染まった
ベルトの隕石は何色にも染まらない透明な色になっていた
「完成です…」
と歌音
「新たなる神器の名は…」
と香凜
「《無限要塞》《無限創造》《無限知識》」
と火鳴姫
「《Infinitus-Praesidio》」
「《Infinitus-Creatio》」
「《Infinitus-Scientia》」
「そして…」
「すべて…」
「合わせて…」
『《TRINITY》!!!!!』
「いや…途中までラテン語で最後に英語って…ラテン語だと《Trinitas》じゃないの?」
僕は結構呆れてしまう
「それは……」
「アレでございます」
「語呂的な問題だよ‼」
「あぁ……まあ…いいか……」
折角工房を用意してもらったけど、全く使わなかったな笑
「とりあえず…能力確認にいかないとな。義姉さんから実験場の使用許可もらってるからパパッと済まそう」
〜〜実験場〜〜
「よし、まずは腕輪からやろうか。いくよ…《Infinitus-Creatio》」
無限創造を起動させた
『Creatio start……lord……three……』
無機質な音声が流れる
それと同時に脳内に創ることのできるリストが羅列されていく
本来ならパンクして廃人になりそうな情報量だが、歌音が補助してくれている
Creatioの機能の一つでもあるらしい
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【取得済】
【神剣】天叢雲剣
【神鏡】八咫鏡
【神璽】八尺瓊勾玉
【聖槍】ロンギヌス
【聖杯】カリス
【聖十字架】セフィロト
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【取得可】★☆☆☆☆☆☆☆
木武器シリーズ
木防具シリーズ
雑草シリーズ
低品質薬草シリーズ
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【取得可】★★☆☆☆☆☆☆
銅武器シリーズ
銅防具シリーズ
薬草シリーズ
低品質薬シリーズ
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【取得可】★★★☆☆☆☆☆
鉄武器シリーズ
鉄防具シリーズ
高品質薬草シリーズ
薬シリーズ
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:
【取得可】★★★★☆☆☆☆
鋼武器シリーズ
鋼防具シリーズ
高品質薬シリーズ
現代魔導具シリーズ(弱)
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:
:
【取得可】★★★★★☆☆☆
呪武器シリーズ(弱)
呪防具シリーズ(弱)
現代魔導具シリーズ(中)
古代魔導具シリーズ(弱)
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:
【取得可】★★★★★★☆☆
呪武器シリーズ(中)
呪防具シリーズ(中)
現代魔導具シリーズ(強)
古代魔導具シリーズ(中)
:
:
:
【取得不可】★★★★★★★☆
エクスカリバー
クトネシリカ
アパラージタ
アロンダイト
オハン
ケーリュケイオン
カラドボルグ
グラム
ゲイ・ボルグ
ダーインスレイヴ
デュランダル
トライデント
如意棒
フラガラッハ
ミョルニル
:
:
:
【取得不可】★★★★★★★★
聖骸布
聖釘
グングニル
ブリューナク
レヴァンテイン
エペタム
【取得不可】EX
勝利の剣
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…レア度?的なのが高いほど少ないのか
神話・伝説系統の知りたくて調べたやつのみがリストに載るってことは、調べれば調べるほど増えると…
だからレア度の低いやつは恐ろしいほど数があるのか…
「んで…取得済なのは歌音らが過去になっていた物だな」
『はい、上の方から古くなるようにしてあります。主様、使い方についてのご説明は…』
脳内に歌音の声が響く
「あぁ〜…うん、説明は要らない。あとそれって僕もできるの?」
『はい、例えれば…そうですね……あぁ、電話の感覚ですね。我々の場合は、主様と既に契約による繋がりがあるので我々を考えながら心の中で話しかけてください』
「んー………」
電話の感覚…電話の感覚…ね…
あーあー歌音?あーあー歌音?
『あーあー歌音?あ、できた…』
歌音のことを考えながら心の中でテストしてたらできた
『はい、成功でございますね。一度繋げるとあとはもう楽だと思われます』
『ふーん…なんで義姉さんは教えてくれなかったんだろ…』
『ええ…と……おそらく…契約者ってことを忘れられておられたかと…』
『あ、ありそうだ…ま、そんなことより、試し撃ち?しないとね』
『はい、念話の習得ができたため、創造するのに対象の名を口に出さなくても大丈夫になったはずです
『おけ‼……よし、天叢雲剣にしよう』
念話で名をだすと腕輪から柄が見えた
「これが……天叢雲剣……」
これが八岐大蛇の尻尾に入っていたのか………
スサノオさんもよくあんなにでかい蛇?龍?の尻尾を斬ろうと思ったな…
「能力はどんなものかな?」
そう思うとすぐさま脳内に表示された
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【神剣】天叢雲剣
rank ★★★★★★★★
数々の霊力、天照大神の神力、八
岐大蛇の龍力が宿る
これらの加護により、持っている
限りは通常の戦で負けることはな
い
さらに、持ち主の危機に反応し、
自律して行動する
特殊能力としては天候操作、増
殖。
薙ぐことに関しては世界一
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なるほど…能力が明記されていない神器は歴史より読みとれたものを能力とするのか…
ある種、劣化版勝利の剣ってとこかな…?
「よし!とりあえず軽くっ‼」
ブゥンッ!と軽く素振りをする
ガリガリガリガリガリガリガリ…
「ありゃ?威力すごいね」
真空刃が意図せず発生し、実験場のグラウンドと壁を容赦なく削っている
『主様、これはご自身で威力調節ができるのですが、どうやら無心で振ったために剣の方が威力調節がわからず、ある程度壊す力にしたのでしょう』
『因みに全力でやると……?』
『数学でいう微積分のように別次元のものとなります』
『微…積…分…?』
『かんたんに言いますと、どのような防御を誇っていても次元を斬ればそこにいる下位次元の者は斬られる現象が発生いたします』
『ふーん……まあ強いってことだね』
『…………まあ、今はその認識でいいと思います。ただ、お姉様方に言われていると思いますが、むやみに使っては…』
『うん、それは昔から散々言われてきたからね。きちんと心に刻んでるよ。踏み外しそうになったらよろしくね』
『はい、承りました』
『ま、僕は【守護者】名乗らせてもらうんだ。時と場合によっては遠慮なく使うけどね』
自身で名乗るのは自分の役割や信条を名前にする
因みに莉奈義姉さんは【補佐役】、祭義姉さんは【破壊者】、お義父さんは【賢者】、お義母さんは【治癒師】
兎に角、【守護者】と名乗る者としては有難い武器を手にいれれた
個人的には仕掛けを駆使して撃退するご老人の時の方が好きですね…
「許し○やった○どうや⤴」という…ね…
前宙が…そろそろ見ていて可哀想ですね…
(とある地域の方にしか通じないと思います)
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???「今回のはこうなったか…愛剣ふるのが楽しみだ」