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1話 僕と義姉と神器

1話 僕と義姉と神器


「全員、魔導師として、エリートとして自覚を持って……」

なんか入試首席が壇上でどうでもいいことを言っているので僕は寝ることにする



『これで、第五回入学式を終わります。一同、起立、礼、着席。それでは、新入生は各教室へ向かってください』

…zzZ…ん?あぁ…終わったんだ…

僕のクラスは…たしか4組だったよな…

よし!これからは最新の設備が使えるんだ‼これであの子を完成させる‼



「えぇ〜俺がこのクラスを担当することになった…近衛祭(コノエマツリ)だ。まあ…特に言うことは……あ、アレだ。成績が全てだと思ってる奴は気をつけろよ?以上だ。あ…理玖斗!姉さんが呼んでるぞ。学園長室はわかるよな?HRはいいから行ってこい」

…なんと担任が祭義姉さんだった

てか…教師が生徒に対してHR要らないとかダメだろ…

因みに学園長は莉奈義姉さんだ

僕は彼女らと血の繋がった家族ではない



〜〜僕の父と母は小さい頃に亡くなった

幼い僕は感情が消え、なくなることに恐怖を抱いた

そして施設に入り、よく一人で裏山の洞窟にいるであろう友達とで遊んでいたところ、莉奈義姉さんと出会ったんだ


僕が友達だと思っていたもの…それは壊れかけの魔導具の意識で現在発見されている心のある魔導具と同等の力を壊れかけて弱っていてもなお持っているらしい

僕は友達に出会って、まだ訳がわかってない時に魔導契約をしていた


魔導契約とは魔導具に認められた者ができる。魔導具に真の力を使うことを許されたというものだ


僕の友達だった魔導具の名は日本では《三種の神器》と呼ばれるもの


日本のある時、1人の青年と共にあり、しかし悪神によって神器のみ封じられたらしい

しかも、本体と核とを離されたらしい


三種の神器はせめて核だけはと護るようにしてこの洞窟に眠ったらしい

核は三つあり、契約時に僕がつけた名前は日本で勾玉に宿っていたらしいのは歌音、日本では鏡に宿っていたらしいのは香凜、日本では劔に宿っていたらしいのは火鳴姫だ


いつものとおりに四人で遊ぼうと洞窟に行った

すると、光った状態の彼女らが僕の胸に飛び込んできた

何事かと思っていたら…


「君が…その三種の神器の言う主君かな?」

まだ学生だった莉奈義姉さんが洞窟からでてきたんだ


「……………ん?」

その頃の僕は三種の神器とか主とかわかっていなかった


『主…気をつけて…人というものは平気で嘘をつくダメダメなものだからね…』

その時は火鳴姫がギリギリの力を使う準備をしていてくれた


「う〜ん……私は危害も何も加える気はないんだけどな……」

その時の莉奈義姉さんは頬をかいていた気がする


『久しいな……聖槍よ……いや…今では聖槍ではないのか…?』

莉奈義姉さんの契約魔導具のアイギスだ


『そもそも私自身は聖槍でもなんでもない……。しかし、まさかアイギスの使い手だったとは……ふむ、ならば信用はできるね』

そう言って火鳴姫は力を抑えた


「私は近衛莉奈っていうの…君は…?」

歳はそんなに離れてなかったが、見た目が実年齢よりも低く見られがちな僕は小さい子に聞くみたいに聞かれたのだ

この時、義姉さんは16歳で僕は10歳だった


「…………」

この頃の僕は人と繋がりを持つのが怖かったのでまず話さなかった


『主は………』


「5番だ‼‼また5番が戻ってきてないぞ‼」

施設の方から担当者の声が響く

僕のいた施設は身寄りのない小さい子を対象に魔導具の実験、訓練を行っていた場所だ


ある程度素質があったためか、痛めつけられることはなかったし、少しの自由の時間をもらえていた


しかし、毎日魔導具の実験や開発されたワクチン等の接種をされていた


そして…僕は義姉さんに引き取られたのだった

その時に起こした対日本への抗議(実力行使)により、腐っていた一部の中枢を撃破


全世界に名が広まった

さらにそこから色々とやらかして、学園を作ってそこの長となった


僕は理玖斗と名付けられ、昨日までひたすら鍛練を重ねてきた

両姉曰く、いくら強い魔導具を鍛えても本人が弱ければ宝の持ち腐れだと

伝説を使うのなら、もっと強くならなければいけない

世間の者達はではこれくらいできる等教えてもらい、ギリギリ昨日の時点で合格をもらった〜〜



おっと…そんなことを思い出している間に学園長室に到着したみたいだな


「莉奈義姉さん、理玖斗です」

僕は学園長室の前にあるインターホンに話しかける


「は〜い入ってきていいよ〜」

義姉さんに許可をもらったので学園長室へと入室する


「はい、これが歌音ちゃん香凜ちゃん火鳴姫ちゃんの身体を造るための材料ね」


「あ…ありがと…」

素材が入っているであろう収納袋をひとつ渡された


「内訳は魔導塊14kg、ルビー2kgにサファイア2kgにダイヤ2kg、そして隕石が5kgよ!」

デデンッ!という効果音と共にドヤァと指さされた


「へっ?……何故そんなに高価なものを……?」

今言われた素材は超一級品の魔導具に使われる材料だ

というか、そもそも超一級品の魔導具に使われるのでさえも今貰った一つしか使わないというのに…


「当たり前!貴方は私達の可愛い可愛い弟よ!……じゃなくて、いや今のもあるけれど……。やわな素材を使って使えば、その子達を活かせないわ。すぐにダメになるだろうしね…わかった?」

わざわざ椅子から立ち上がり僕をハグして頭を撫でてくる

しかし、僕はその間息ができなくなる


けれども流石に5年も一緒にいれば慣れた

なんと僕は息継ぎなしで10分は行動できるようになった

これでもまだまだ義姉さんらに勝てない…要練習の一つだ


「さ、今日はもう終わりだし工房使っていいわよ」

漸く頭を離してくれ、工房の鍵を胸ポケットへといれてくれる


「ん……わかった…」

昔からなのだが、僕は義姉さん二人どちらにもハグされると甘えようとしてしまう

最近は踏みとどまるようになれた

これも成長の証だ


「じゃあ…また後で。…頑張ってね」

部屋を出るとき義姉さんが微笑みかけてくれた



家族の笑顔をみると頑張ろうと思える

さあ!気合も入ったことだし、良いもの造るぞ‼

とある世界にて……

???「……此度は……久方ぶりに……暴れれそうだな……。それに、さすがに姫とも逢いたいってな。今回は期待しかねえな…。というわけで1番上に居させてもらうぜ?」


???「私は…余程の事がない限りは干渉しませんよ?私はあまり干渉を良しとは思いませんから……。1番下でお願いします」


???「僕は……まあ、色々な意味で緊急時に伺いますね。とりあえず真ん中で」


____________________


某日某所にて…

???「ふわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…………よく寝た……あぁ……米食いてェ………もう……乗り越えねぇと……な……師匠………」

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