カウントダウン1日前~異世界人、救出完了~
さて、取り敢えず、ここまでです。ブックマークされてる人数の方がいる限り最後までがんばります!
またここだ。永遠の空色、少し前夢で見た所だ。そう言えば、と思いお腹を見ると、刺されたはずの傷は初めからなかったように消えていた。
「天国?」
流石にあの攻撃じゃ死んでもおかしくない。けど、魂は確か別にあるからこの場合どうなんだろう?
「ジル大丈夫かなぁ」
勝手に出てったこと怒ってるかな?というか、最後に聞こえた声、ジルの声に聞こえたけど、幻聴かな?
「一人の空間は、やっぱり寂しい」
木霊するのは私の声だけ。こんな広い空間に一人は孤独だ。ジルに会いたい。そう思うのはもう重症としか言えない。というか、この場合どうなっちゃうんだろう?テラス石を手に入れられない上、私が最悪死んでたら、後は大輝を殺すしかないんだけど。今、あの姿だしなぁ。けど、簡単に始末しそうで怖い。
「けど、もし上手くいって、ジルが帰ったらまた一人かぁ」
間違いなく近づいてるその時のことを考えると鬱になる。キュッと締め付けられる胸を押さえ膝に顔をうずめる。
『お姉ちゃん』
あぁ、やっぱりこの子がいる空間なんだ。顔を上げるとそこには苦笑してるあの子がいた。
『終わったよ』
終わった?何がだろう?えっと、この子の目的ってなんだったっけ?
「まさか!?ジル!?」
『ジルはまだあの世界にいるから大丈夫。今度はお姉ちゃんの番だよ』
「えっ?」
何が?と言う前に、目の前にピンクの石がついた指輪を出される。これって。
「テラス石?」
答えを求めようとした瞬間、淡い光が体を包んでいく。驚いて離れようとした瞬間、その子の手が私の頭を撫でる。
『その石で期日までにジルを返してあげて』
約束ね。その言葉を最後に私の意識は消えていった。
「……ト!?……コト!?」
「……だ……定着……だろう!?」
耳元で聞きなれた騒ぎ声が聞こえる。あぁ、戻ってきたんだ。
「ジ……ル?」
「ミコト!?」
伸ばした手をすぐに掴まれ優しく抱き寄せられる。暖かく包んでくれるジルに安心する。上を見上げるとそこには何かを押し殺したような顔があった。
「ど……したの?どっか痛い?」
元の姿に戻れたんだと呑気なことを思っていると、ギュッと頬を捻られた。
「それを聞きたいのはお前じゃなく、俺の方だ!!散々心配かけやがって」
「ひ…ひひゃい!」
私怪我人なんですけどー!?というか、さっきの優しさはどこいったのさー。
「どこか変な所あるか?」
「へ……変なとこ?」
さっきとは違い、真剣に聞いてくるジルに慌てて自分を確認する。別に、手も足も動くし、頭もボーっとしてないし。そう言えばと、バッとお腹を見る。
「あ…あれ?傷がない」
大穴が空いていてもおかしくないそこには、血がべっとりとついている物の痛みも無ければ傷もない。どういうこと?
「あぁ、そこは心配するな。あの女が治した」
あの女?姐さんのこと?と思って、指してる方を向く。
「って、え!?榊さん!?」
「あっ…はははははいっ!!」
えっ、何で?まだ、瑠依姐が何かしたって方がしっくりくるのに。というか、どうやって。混乱しながら、榊さんとジルを交互に見る。
「はぁ。いいか、あそこにいるルイは元向こうの住人で、榊ってやつは、まぁいい」
「えっ、いやいや良くないでしょ!?そこ、一番肝心なとこでしょ!?」
何さらっと流そうとしてるの!?というか、姐さんも異世界人なの!?パッと二人を見ると、二人は何故か苦笑してるし。
「気にするな。その話はまた今度じゃ。今は疲れておろう?もう、お主が目覚めんで大変じゃったんじゃぞ?魂が定着するのに時間がかかるというにこの男は「黙れ」」
ヒュッと短剣を容赦なく瑠依姐さんに投げるが、姐さんは簡単にそれをさけ、やれやれなんて言ってる。
「お前が無事ならそれでいい。取りあえず、今日の所は帰るぞ」
「えっ、帰るって、どうやって?」
「安心しろ。あの女が壊れた車をある程度直してくれた。まぁ、どうなるかは運次第だろ」
えっ、壊れた車って何?というか、榊さんの運転の車って、いやいやいや、私今死にかけたばっかりで。
「あっ、そうだ。お前帰ったら説教な」
お姫様抱っこされた私にジルは疲れた黒い笑みを向けてきた。
(いーやー!!勘弁してー!)
ラインティアの話を書こうか悩みながら次話も頑張りますのでお付き合いお願いいたします。




