カウントダウン4日前~異世界人同士の企み~
最近、R15とはどのあたりOKなのか悩み中です。ドキドキ度をあげたい今日この頃。
オルゴールの音色で目が覚める。無視して二度寝しようと寝返りを打つが、一向に鳴り止まないそれにため息をつきミコトのスマホを手に取る。
「何で起きないんだ?」
いつもなら起きる音量に首を傾げながら、スマホの画面を見ると、そこには見慣れた名前が表示されてあった。
「何の用だ?ないなら切る」
『おやおや、聞きなれた声だが、どうしたんだい?声が幼くなっているじゃないか』
電話の向こうで愉快だと笑っているやつを殴りたい。
「ミコトは寝てるから切るぞ」
『お待ちよ。坊やにも用事さ。そこにミコトが寝てるなら場所をお変え』
気持ちよさそうに眠っているミコトを見て、パソコン部屋に場所を変える。くそ、ここの椅子が高いことを忘れてた。
「で、俺に何のようだ?」
『タイムリミットまで後4日くらいだろう?帰れそうかい?』
そんなこと聞かなくてもわかってるだろう。一応これでも焦ってるつもりなんだがな。
「帰れるなら、さっさと帰ってる」
『ほぉ、帰れるならということは、帰れる手段は見つかったということかい』
しくじったか。いや、黙っていててもバレてそうだ。確かに帰れる手段はあのノートでわかってる。まぁ、問題は。
「代償がデカすぎる」
『そんなに大きい代償なのかい?』
「ミコトの命だ」
電話の向こうで息を呑む声が聞こえる。さすがにルイにも予想外のことだったんだろう。いや、ルイだけじゃない。俺にとっても予想外もいい所だ。
『笑えない冗談だね。本当なのかい?』
少し硬い声音にあぁと返事を返す。本当に冗談ですんでくれたらいいんだがな。考えてみると、俺がこっちに来たのは昔の俺が殺されたという理由だ。命の代償は命というところか。
『どうするんだい?』
「どうもこうも、ミコトの命を使う気はない」
『死ぬきかい?』
その言葉に笑いが溢れる。そんなこと考えるまでもない。
「好きな女の命を使うくらいなら死んだほうがましだろ?」
向こうに帰ったらいつ死んでもおかしくない戦場にたたなければならない。それなら、ここで死ぬのも悪くないとさえ思えてくる。
『ラインティアはどうするんだい?』
「どうもこうも、家族も友もいないんだから別に消えても問題ないだろ」
『寂しいやつじゃの』
本気でそう言われると腹が立つが仕方ない。よくよく考えると、消えたところで俺の存在もなかったことにされるなら本当に問題ないんじゃないか?
「あぁ、でも、少しまずいか」
『なんじゃ、やっと心残りを見つけたのかい?』
良かったではないかと何でそんなに嬉しそうなんだ。嬉しくも何ともないが、この問題はどうするべきか。
『で、何が問題なのじゃ?』
「最終兵器の扉の門番……」
そんな役割を確か大昔にもらっていた気がする。最終兵器何か、本気で国つぶしをしようとしない限り出てくるものじゃないからすっかり忘れていた。
『待て待て、私はとんだ勘違いをしていたようじゃな。お主、王族か?』
「死ななかったら教えてやる」
話はこれまでだと、話を切る。説明するのさえ面倒だ。まぁ、俺が消えた後もきっと、多分どうにかなるだろうと思うのは楽観的なのかもしれない。
『私も他に方法がないか調べておこうじゃないかい。どうせ、小さくなったのも理由があるんjだろう?そのことも含め調べておくさね』
「まぁ、期待はしないでおく」
『可愛くないやつめ。あの子を悲しませるんじゃないよ』
「約束はできねーよ」
諦めるなということか。通信の切れたスマホを操作し、履歴を消す。実際、最終兵器も自分の命も投げ捨ててもいい気がしているのは本当だ。ただ、この4日のうちにやらなければいけないことがあるのも確かだ。
昔の俺を殺した奴と、こんな姿にした奴は同じやつだろう。ということは、俺を狙ってくる可能性はまだある。
(今までの礼だけは返しておかないとな)
(ジル?スマホ知らない?)
(ここに忘れてるぞ。……、ミコト姉ちゃん、だっこ)
(ごめん…、萌え死にしそう)
ありがとうございました。次話はとうとう敵が現れます。さて、誰でしょう。




