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やってきたのは異世界人  作者: 如月 玲
32/50

カウントダウン4日前~異世界人の悪戯~

お久しぶりです。今回R15ということもあり、ほんのりエロです。いや、ほーんのりです。一応注意ということで。では、続きをどうぞ。

「犯人はお前だ!!」


 目が覚めてリビングへの扉を開くと、某アニメの少年探偵が犯人を追いつめている所だった。いつもならニュースが流れている所なのに珍しい。どうしたんだろうと、ソファーへ近づく。


「えっと、ジル?」


 私の目に飛び込んで来たのは、クッションを抱え体育座りをしている、相変らず小さいままのジルがいた。楽しんで見ているのかと思えば、そうでもないらしい。声掛けにも何も反応をしないジルにどうしたものかと頬を掻く。


「なぁ」


「どうしたの?」


 しばらくして反応があったと思えば、おもむろにテレビを指さす。何だろう、少年探偵のマネでもしたいのだろうか。


「あいつは、どうしたら大人に戻るんだ?」


 それは、読者にとっても未だに謎なことに違いない。本当に彼はいつになったら元の体に戻るんだろうか。とりあえず、戻り方はわからないことを説明すると、舌打ちされてしまった。そんな可愛い姿で舌打ち何てやめてほしい。

 テレビの続きを見ているジルにつられ、テレビの方に目を向ける。そこには丁度、幼馴染に抱きつかれて顔を真っ赤にしていた少年探偵が映っていた。


「ねぇねぇ、ジル?頼みがあるんだけど」


 良いこと思いついたとジルに近づき、手を合わせる。

 訝しそうにジュースを飲みながらこっちを振り返ったジルは何だ?と視線を向けてきた。


「美琴ねぇちゃんって呼んでみて?」


「ゴホッ!ッツ!おっま!」


「むせることないじゃん」


 盛大にむせるジルの背中をさする。まぁ、半分冗談だったから良いにしよっかな。むせ込みが治まった所でさするのをやめて、朝食でも作ろうと台所に向かう。


「えっと、ジル?何で、裾を持ってるの?進めないんだけど」


 朝ご飯作れないじゃないと見ると、裾を掴んでいない方の出て手招きをしてくる。首を傾げながらジルの方に回ると、今度はソファーを叩く。座れと言うことだろうか?とりあえず、ジルの隣に座る。すると、今度はジルが立ち上がった。


「どっか行くの?」


「っしょ」


「ジル!?」


「何だ?」


 いやいやいや、何だではなく。君が何をしているのかという話であって。とりあえず言えることは何で私の膝にまたがっているのかというのであって。


「何!?」


「落ち着けよ」


 無理でしょ!だって、良く考えてよ。膝の上に跨っているジルは今は上目づかいで、その容姿とは裏腹に妖艶な笑みを浮かべながらこっちを見ているのだ。ショタになったつもりはないんだけど、今ならその気持ちが良くわかる。


「お前が言ったんだろ?」


「言ってないって!」


 お姉ちゃんと呼んでとは言ったけど!膝に乗って何て言ってない。とりあえずどいてもらおうとしたとき、そっとジルが頬に手を当ててくる。


「っつ!」


「お前、昨日から俺を子供扱いしすぎだろ」


 慌てて首を横に振る。子供服を買って、着せ替え人形にしたり、チキンライスを作って旗を立ててお子様ランチにしたりしたけど、そんなことはないはず。


「へぇ。してないと?」


 今度は首を縦に振る。何なら謝ってもいい。お願いだから、早くそこからどいて欲しい。しかし、そんな、心の叫びとは裏腹にジルの指が唇を撫ぜる。


「そうか。そう言えば、さっき、何かお願いを言ってたよな?」


「あれは…」


 今更言ってませんとは言えない。どうしよう。脳内パニック中にジルはさらに追い打ちをかけてきた。


「叶えてやろうか?」


「へっ!?」


 嘘!?絶対やらないと思ってたんだけど。早くどいて欲しいけど、正直聞きたい。何、この葛藤!返事できないままでいると、ジルの顔が近づいてくる。


「ジルッ!?」


 胸が煩いくらい高鳴って、顔に熱が集まる。今ならジルを押しのける事さえできるはずなのに。


「ミコトねぇちゃん」


「っつ!!」


 いつもより高いけど、妖艶な声に囚われる。そのまま耳に息を吹きかけられ肩が跳ねる。


「ミコトねぇちゃん。キス」


「えっ、んっ!?」


 さっきとは違う、悪戯を思いついたような子供っぽい笑顔をしたかと思うと、唇が重なった。すぐ離れるものだと思った唇は、さらに深く重なっていく。


「んっ!ちょっ!ジルッ!」


 少し離れた瞬間に待ってと言おうとするが、その先を言わせないかのようにさらに深いキスになる。舌を吸われ、一気に体の力が抜ける。それを見計らったかのように、ジルの手がシャツの中に入ってきた。ギュッと目を瞑る。胸に触れそうになり、心臓が最大限に高鳴った瞬間。その手は、胸に触れることなく、シャツから出ていく。


「やめた」


 両手をあげ、そう言うと、スッと私の上からジルが降りていった。キスの余韻で朦朧とする頭の中、ジルを見る。


「何だ?物足りないか?」


 いや、充分ですと心の中で思っていると、暖かい物が唇に触れた。唇を舐められたと実感したのはしばらくした後で。もう、ジルを子供ネタでいじるのは止めようと誓ったのもその時だった。


(心臓がうるさい)



~オマケ~


「小さくなってること忘れてた」


 悪戯で手を出したのが間違いだった。自分の今の現状を一瞬でも忘れていた自分が情けない。


 甘い香りに誘われて伸ばしたのは、小さい体、小さい手、小さい足。いったい誰がこんな姿にしてくれたのか呪いたいくらい腹立たしい。


 あいつを守ってやれないこの体は、俺にとっては意味のないもので。

 

「一番の問題は、ミコトに手を出せないってことか」


(あぁ、早く戻りてぇ)


ありがとうございました。色々問題を抱えた二人。最終的にどうなるのか、私にもわかりません。どうか、続きもよろしくお願いします。

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