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やってきたのは異世界人  作者: 如月 玲
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カウントダウン5日前~異世界人と遊園地~

かーなーり、久々の投稿です。ネタにつまりまくってました。(おぃ)引き続きどうぞよろしくお願いします。

「久々の遊園地―!」


 天気は上々。久々の遊園地は、楽しそうな音楽を奏で、私たちを待ち受けている。しかも、言っちゃえばダブルデートなわけでして、テンションは高いわけですよ。


「帰りてぇ」


 それに反して、ジルはというと、遊園地特有の人ごみにもう、既にげっそりしている。そんな、ジルに苦笑しながら私は目的の人物を探す。誰かって?それは、例の合コンに誘ってくれた志保だったりする。数日前の合コンのお詫びとしてダブルデートという形で誘ってくれたらしい。


 初めは悩んだけど、やっぱり思い出とか残しておきたいし、デートって言葉にひかれてついついOKしてしまったんだけど、隣にいるジルを見たら可哀相になってきた。


「大丈夫?気分悪いなら無理にって言わないけど」


 さすがに、気分の悪い人を連れて回るほど遊園地で遊びたいわけじゃない。ただ、ちょっと残念って気がするだけだ。


「気にするな。来たかったんだろ?ほら、友達探すぞ」


 そんな私の心配をよそに、ジルは苦笑しながら、ポンポンと頭を叩いてくる。そんな、ジルを疑い目で見るも、大丈夫だから行くぞと手を引っ張ってくる。そんなジルの行動にドキッとしたのはちょっとした秘密だ。


「あっ、いたいた。美琴~。もう、開園しちゃうってば!」


「ちょっとくらい、いいじゃない。平日だから回れるわよ」


 このざわめきに負けないぐらいの大声で列の間から大きく手を振る志保に笑いながら近づく。

いつみても元気だなーと思いながら、志保の隣を見ると、例の彼氏だろうか、身長の高い中々の爽やかなイケメンが微笑んでいた。


「いやいや、美琴さん。遊園地と言うものは開園から同時にスタートして、閉園まで遊び尽くすってのが醍醐味ですよ」


「何が、醍醐味よ。満喫したいだけじゃない。で?お隣にいるのが、彼氏?」


 既に園内の地図を見ている志穂にどんだけ、満喫したいのやらと呆れながら聞いてみる。すると満面な笑顔頷いた。


「そうそう。彼氏の一之瀬いちのせ 大輝だいき。カッコいいでしょ。大輝、こっちはさっき言ってた美奈で、隣は……彰人くん退治しちゃったお兄さん」


「って、どんな紹介してんのよ!」


さらっと、凄い紹介を笑顔でした友人に呆れてしまう。志保は悪びれもなくごめん、ごめんと言うと、で?お兄さん名前は?というか、日本語話せる?とジルに聞いていた。


「ジルヴェスターだ。言葉は話せる。というか、入らないのか?」


「「あっ」」


 気づかないうちに開園していた遊園地は、その扉を開け入場を開始していた。

いつの間にか進んでいた列に慌てながら進んでいく。それにしても、暑いわ。日差しだけじゃなくて人ごみが熱い。何で、平日にこんなにいるのだろうと思ったが、良く考えたら、夏休みだったと溜息をついてしまう。あの頃が懐かしいと思ってしまうのは歳だろうか。


「ねぇ、蓮見さんの彼氏ってモデルか何か?」


「へっ?」


 何から乗るんだろう、というか、ジルに遊園地の説明あんまりしてないけど大丈夫かなと呑気なことを考えていると、一之瀬さんが声をかけてきた。


「モデルじゃないわよ。ただの外人」


 というか、異世界人だけど。しかも、ただのじゃなく魔法使いというおまけつきだ。けれど、それを言ったら痛い子になってしまうから言わない。


「へぇー。男の俺から見てもさ、めっちゃカッコいいからてっきりモデルかと思った。帽子かぶってるし」


「あぁ、髪が目立つからかぶらせてみたの。けど、あんまり効果ないみたいだけどね」


 一番目立つ金髪を隠してみたけど、どうもそれだけでは隠しきれていないみたいだ。気づけばすでに周囲に女の子が集まってきている。何だろう、オーラでも出ているんだろうか。まぁ、ジルと隣で話している志保はそれを楽しそうにしているみたいだけど。


「みたいだね。だから、簡単に見つかるんだよな」


 本当にその通りだ。けれど、その大勢の視線を気にしているのは私達だけで、当の本人は知らんぷりも良い所だ。前も思ったけど、向こうの世界でもモテていたに違いない。


「美奈。あんた凄いよ。いつもこの視線の的にいるとか尊敬通り越して感動しちゃうわ。私は駄目だ。この視線に殺される気がする」


 わざとらしく、ふらふらしながらこっちにやってくる志保に苦笑する。私だって別に慣れたわけじゃない。ただ、ビクビクしてても変わらないのが現実なのだ。


「それより、何から乗るの?」


「そりゃあ、決まってんでしょ!あれよ。あれ!」


 取り留めもなしに歩いてるわけじゃないよね?と思いながら聞くと、志保は躊躇いもなく頷く。そして、ビシッと指さすその先にあったアトラクションに愕然とする。えっ、一番最初からあれに乗るってそれってどうよ。


「おい、ミコト。あれは何だ?拷問されてるのか?」


 確かに、キャーとかギャーとか色んな意味での悲鳴は聞こえてくる。


「いやいやいや、それってどんな遊園地よ。まぁ、人によっては拷問くらい恐怖な物かもだけど」


 うん、全長千メートルを越し、最高速度150㎞を出すジェットコースターは絶叫を乗れる私でも、ちょっと尻込みしてしまう。けど、そんな私の心境とは裏腹に志保と一之瀬さんは既に向かってしまっている。


「ちなみに、聞くけど。ジル、これに乗り…たいみたいね」


 これで、ジルが嫌というなら、下で待っていようと期待を込めてみるが、どうやら違うらしい。興味津々とジェットコースターを見ているジルが乗りたくないというわけがない。最悪私だけでも断念するかと、行ってきなよと言おうとした瞬間、腕をグッと引っ張られる。


「ミコト行くぞ」


「って、ちょっと勘弁―!」


 必死の抵抗もむなしく、ジェットコースターに乗った結果。


「拷問にしても、もうちょっと威力欲しい所だな。というか、ミコト、駄目なら早く言えよ」


 勘弁してって言ったわよねと言いたいが、あいにく気分が悪くてそれさえ口から言葉にでない。拷問だと言いながら楽しげに乗ったジルはというと、ジェットコースターを見ながら、また乗りたいと呟いてるが、私は遠慮願いたい。


「あらら、美琴ダウン?なら、二回目は駄目かねぇ?」


 ミネラルウォーターを笑顔で渡してくれるのは嬉しいけど、二回目は確実に無理だと言いたい。ひんやりと気持がいいベンチに座りながら、冷たいミネラルウォーターを喉に流し込む。

 うん、そろそろ復活できそうだ。


「ミコト、次が決まったみたいだぞ?」


 帽子を外しながら髪を掻き上げるジルの姿に一瞬見とれる。やばい、熱中症になりそうだ。


「美琴決まったよー」


 ほらと、地図を見せられるが、逆光で良く見えない。えっと、13番って何のアトラクションだろうか。


「これなら、絶叫系じゃないし美琴も大丈夫っしょ!ね?ちなみに大輝のおススメ」


 あー、絶叫系じゃないなら大丈夫かな。それならと、13番の項目を探すのを止めて頷く。そこで少し休めば大丈夫だろう。


「へぇ、なぁ、ミコト、お化け屋敷って何だ?」


「って、違う意味で絶叫系じゃない!!」



(ほら、美琴レッツゴー!)


(むーりー!)



ありがとうございました。作者の私にとってはお化け屋敷は絶叫系なんですが、どうでしょう(笑)続きもよろしくおねがいします。

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