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やってきたのは異世界人  作者: 如月 玲
27/50

カウントダウン6日前(後編)

遅くなってすみません。引き続き読んでくださるとうれしいです。

『異世界を迷ってる可哀相な奴へ』


 それは俺のことを言っているのかと、驚きよりも苛立ちが先立つ。


『何で、今君が異世界で迷子になっているのか。どうやって、このノートを手に入れたのか、そんなの知ったこっちゃない』


 だろうな。俺も、お前が誰なのか知ったことじゃねーよ。


『ただ、俺はある奴から頼まれて、今このノートに記してるだけなんだけど。結構出だしって困るもんなんだね』


 いや、結構ズバッと書いてるよな。というか、さっさと本題に入ってくれ。


『あっ、今きっと何ダラダラ書いてるんだ。本題に早く入れよとか思っちゃってるよね。俺も書きながら思ってるよ』


 なら、さっさと本題入れよ。何ページめくったら本題になるんだこれ。


『ちなみに、三ページめくったら本題に移るよ』


 三ページもダラダラこんなの書いてるのかよ。しかも自己申告とかどんなだ。俺は、げんなりしながら、おとなしく三ページめくる。


『とまぁ、結局何が言いたいのかと言うと、俺の名前はラルス。絶賛異世界迷子中だ』


「お前もか!!」


「「「しー!!!」」」


 ハァっと盛大な溜息を吐きながら床に叩きつけたノートを拾い直す。こんなに疲れる読み物は初めても良い所だ。何で、こんな本に振り回されてるんだと思いながらも、ヒントが書かれてそうなノートを手放せないでいるのは仕方ない。


 ミコトが持っていたノートを開いてみるとそこには俺の世界の文字が綴られていた。偶然とは思えないそれを読んでみるとあの冒頭から始まったのだ。

 ラルスという名にもちろん覚えはない。というか、知り合いたくもない。


『迷子中と言っても、勘違いしてもらっちゃ困る。俺が異世界を迷子になったのはこれで三度目ということだ』


「三度目?」


 その言葉の裏にある可能性に気づいた俺は、姿勢を直して読み進める。どうやら、本当に迷子馬鹿じゃないらしい。


『君は今どうして、そこにいるか知ってるかな?まぁ、ざっくり言っちゃうと誰かに恨まれて過去の君を殺されちゃった上、その世界で辻褄が合わないからって世界に捨てられちゃったって言うのが答えなんだけど。まぁ、そこは残念ってことで』


 軽すぎだろ。本当にどうでも良いんだな、こいつ。


『そんなことよりも、今君が知りたいのは元の世界の帰り方だと思うんだけど。元の世界に戻る方法は存在する。それを証明するために、俺は三度も異世界にこうして足を運んでるわけさ』


 というか、そのために過去の自分を三回も殺したのか?色んな意味で凄すぎやしないか。


『戻る方法は実はいくつか存在するってことがわかったんだ。その中で誰でも出来るのは二つ。一つは誰かが君が殺される過去まで戻り、殺される前に殺す。二つ目は……』


「って、代償でかすぎだろ」


 これを失え何て簡単に書いてくれるものだ。ラルスというやつはこれを簡単に差し出したと言うのだろうか。信じられねぇ。


 他に何か書いてないだろうかと見てみるが、術式と後はいらない余談ばかりで大したことは書かれいない。一つ目の方法は魔法の使えない今、無理にも程がある。だが、二つ目はもっと…。


「ジル?どうしたの?ノート返して帰るわよ?って、ノートは?」


 首を傾げながら聞いてくる美奈を見ながらノートを握っていたはずの右手を見る。しかし、そこには何も残っていなかった。まぁ、消えてもおかしくない存在だ。


「あぁ、さっき持ち主に返した。帰るか」


 なぁ、ミコトお前がこのことを知ったらどうするんだろうな。


「なら、良かった。この後、ご飯の材料買って帰りましょ」


 その笑顔が一瞬で消える瞬間を俺は見ることになるのか。


「あっ、そうそう、明日遊園地に行くわよ」


 そうそう、遊園地に。


「はっ?」


「遊園地へレッツゴー!」


(あっ、何か馬鹿らしくなってきた)


ありがとうございました。次話は異世界人と遊園地へ行ってみますw

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