異世界人の告白
結局更新が遅くなってすみません。そして、短くてすみません(><)
「ん?」
一瞬、瑠依姐の声が聞こえように感じたけど、気のせいかと、家の鍵を開けそぉっと中に入る。夕方のため中は暗い。ジルはまだ起きてないのだろうか?とリビングの扉を開ける。リビングも電気は付いていない。
(帰って、ないよね?)
ドキドキしながら寝室のドアノブを掴む。慎重に、慎重になるべく音を立てず中に入る。
(寝てる?)
布団は盛り上がっており、上下しているのが良くわかる。目の間にいることにホッと一息つくと。そっとベッドに歩みを進める。ベッドの横まで来てもジルは起きる様子はない。規則的な寝息を立てて寝ているのを見て安心する。
いつからだろう。ジルに惹かれていたのは。初めは俺様、マイペースな奴で何だこいつとか思ってた。けど、日にちが経つにつれ実は優しいということに気づいた。そして、ジルの一挙一動にドキドキしてた。
元の世界に戻ってしまうかもしれない。もしかしたら、もう永遠に会えないかもしれない。そう思うと、胸が痛い。だけど、この想いを伝えられないのはもっと嫌だ。
「ねぇ、ジル」
これは、私の我がままだ。だから、想いを伝えてジルが帰ってしまっても仕方ない。それに、もし、想いを伝えた結果ジルが帰ることになったら、それはそれで喜ばしいことじゃないか。そう思うと心が少し軽くなる。それに、今は寝ちゃってて聞こえないだろうし。
だから、素直に伝えられる。
「私も、ジルのことが好きだよ」
聞こえないだろうけど。何か、すごく満足かもしれない。よし、この勢いで今度、ちゃんと告白しよう。うん、今すぐには確実に無理だ。だって、今すごく恥ずかしい。火照った顔でも洗おう、そうしようと踵を返す。
「そんな、言い逃げを俺が許すとでも思ってるのか?」
「へっ?って、うわっ!?」
腕を思い切り引かれたと思った次の瞬間、見えたのは天井でって、何度目よ。このシチュエーション。
「この状態で考え事とは余裕だな」
「って、ジル起きて!?」
「寝てるとは誰も言ってないだろ?」
いやそうだけどもと、口をパクパクさせる。いったいどこから聞いてたのだろうか。いや、この調子じゃ絶対初めから聞いてたに違いない。
「えっと、その。さっきのは「俺の事好きなんだろ?」はい、そうです」
違うとは言わせないという雰囲気のジルにおとなしく首を縦に振る。ジルは満足したように笑った後、まぁ、でもと言葉を続けた。
「本当は気持ちを伝えるはなかったんだ」
「どうして?」
まさか、そんなことを言われるとは思ってなかった私は吃驚した。
「俺はラインティアに戻る時がくる。その時、お前を連れて行くことはできない。本当は連れて行きたい所だが、今は戦争中だしな。だから、無責任なことは言えないと思った」
真剣な顔で見つめてくるジルに首を振る。そんなの無責任じゃない。私はそんなことまで考えてなかった。
「でも、どうやら俺は自分が思ってたよりお前の事が好きらしい」
「ジルッ!?」
気づけば力強く抱きしめられていた。首筋にジルの吐息が当たりビクッとする。
「異空間転移魔法を完成させたら必ず迎えに来る。だから、それまで待ってろ。もし、待てないなら「待つ!待つから!何年経とうとジルのこと待ってる。むしろ、私が会いに行くわよ!」
だから、その先は言わないでとジルにすがる。待つなんてしない。力はないけど、どうにかしてでもラインティアに行く方法を見つけてみせる。
「やっぱり、俺はお前が好きだな」
優しく重なる唇がとても心地よくて温かい。しばらくして唇が離れた瞬間、ジルが苦笑する。
「どうやら、恋愛オチじゃなかったみたいだな」
「え?あぁ!」
そう言えばそのことをすっかり忘れていたことに気づく。えっと、これは、想いが通じあったわけだから。
「お前、顔真っ赤だぞ」
クスクスと笑うジルにますます顔が火照る。ジルが帰らなくて嬉しいのやら、恥ずかしいのやらが入り混じる。うわーと顔を隠すように俯く。
だから、気づかなかったんだ。
ジルが嬉しそうに笑う反面、どこか寂しそうな表情をしていたことに。
(どうしよう、とてつもなく幸せ)
ありがとうございました。次回もよろしくお願いします。




