第2話 崩壊
真昼間のパンゲア大陸パンゲア地方。
ここは、かつての英雄の戦士クロスと神々によって生み出された世界の巨大な空中大陸。
森とお花畑と特別な星を呼び寄せるキラキラとした木々の並ぶ都市がそこにはありました。
その都市の名は、レストア。
1人の少女が緑と翡翠色に包まれたお花畑と草花に囲まれた森のような空間の平らな草原のど真ん中にあるお花畑で横になりながら寝そべっていた。
少女は、草のような色の髪をしていて、両端に翡翠色の細めのリボンを付けており緑色のシャツとそれに近い色をしたネクタイをつけている。下半身は、スカートやブーツを履いている。
彼女の名は、山吹芽衣。
山吹花の妹だーーーッ。
芽衣「......。」
芽衣は、静かに初夏の風に揺られながら静かに横たわって眠っている......。
芽衣のまつげが、細い草のように揺れていた。
すう……と静かに吐かれる息は、草色の甘い薫風。
その風が、わたしの鼻をくすぐる。
ほんのりと、春に似たにおいがした。
わたしは、そっと芽衣の額に触れた。
冷たくも、あたたかくもない──
だけど、ふっと、安心する温度だった。
そこに山吹花が現れる。
春と初夏の風がひとつになろうと
優しく木々を撫でている。
花「芽衣......」
芽衣「お姉ちゃん......?
良かった、捕まったて聞いてたから......」
「何も痛いことされなかった......?」
花「された......とても痛かった。」
「だけど、紅い光と紅い数字と青い英語と数字が私の心の中に見えてたんだよ......。」
花には見えた。頭...いや、精神と心全てを過ぎるかのように紅い数字と青い英語と数字が十字架のように広く渡るものが。それはまるで時計のようだった。
花「...私は見えたんだよ芽衣。
心の中の見てはいけないもの......」
芽衣「時計、、、、、?
タイムリープペンの事じゃなくて......?」
花「あれとは違うんだよ......!!
それよりもなにかものすごいことが起ころうとしている見たい、、、」
この世界では、タイムリープをすることが出来る。タイムリープペンという時間が刻まれた太めのペンを使うとできるみたいだ。
しかし、花が見たものはそれ以上のなにかだった。青い氷のような色合いの列車に吸い込まれていくようだった。その十字架と共に。
しかし、花にはそれ以前の強い不安感を抱えていた。致命的な、、、なにかを。
山吹花は、波のように押し寄せては砕ける感情に耐えきれず、吐息と一緒に零すように言葉を落とした。
花「ねぇ……私ってさ……情けないよね。自分でなんでこうやって生きてるんだろう?」
その声音は、夜の海辺に溶けていくように弱々しく震えていた。潮の匂いと錆びた鉄の匂いが入り混じる空気の中で、花は拳を握りしめる。
花「生きてることが嫌になってくる……苦しいんだよ、生きてることが。なのに……本当の自分から離れるようで嫌なんだよ……。でも、4になりたい……私を4なせてよ芽衣ッ!!!」
その叫びは海風に裂かれ、砂浜に突き刺さるように響いた。
傍らで寄り添っていたスミでさえも驚き、翅を震わせるようにカゲロウの瞳が揺れる。
カゲロウはただ静かに、しかし真剣に目を細めて花を見ていた。
無言の時間が波の音と重なり、永遠に続くかと思えるほどの静寂を作る。
花「……私に4に場所を下さい……」
その願いは懇願というより、絶望にすがる声だった。カゲロウは小さく息を呑み、ためらいながらも答える。
カゲロウ「じゃあ……ついてきな……案内するよ……」
花の足は、力を失ったように砂を踏みしめながらも、彼らの後を追った。
向かった先は、かつて人で賑わった海水浴場。今は過疎と風化に呑まれ、コンクリートの建物は崩れ落ち、錆びた手すりだけがかろうじて立っていた。
そこに広がっていたのは、
群青に染まった海が、遠い地平線の彼方で燃えるように青く輝いている光景だった。
花「……なにここ……?」
芽衣はしばし無言で、潮風に髪を揺らしながら海を見つめていた。
芽衣「……」
カゲロウ「落ち着くだろ……?」
花「そう言われても――」
返しかけたその時、芽衣が唇を噛みながら呟いた。
芽衣「……私、ここで修行してた。花が捕まってた間……伝説の人と……」
花とカゲロウ「……!?」
風が吹き荒れ、砂浜の砂を巻き上げた。
次の瞬間――
突如として、三人の前に「風を切り裂いて現れる影」があった。
それはレールのような、光を帯びた直線。だが実体なのか幻なのか、
彼らには判別できない。
音が轟く。潮騒と風切り音が交じり合い、鼓膜を揺さぶる。
大地そのものが軋むかのような圧に、三人は息を呑んだ。
花「……今の見た?」
その問いに答える者はいない。ただ、芽衣もカゲロウも花と同じく震えながら、
目の前に現れた“異形の道”を凝視していた――。
カゲロウ「なんだアレ.......ッ!」
芽衣「......わからないッ!!とにかく逃げましょう!」
花「言われなくても___!」
3人が猛ダッシュで逃げる。後ろにはすでに砂塵の壁が迫ってきている。
花も芽衣もカゲロウもひやりと汗を流しながらレストアから
外側のの郊外へと駆け足で走る。
その瞬間__レストア周辺の辺りの地面が割れていく.......!
大地の怒りのように.....。
花「え__?」
芽衣「お姉ちゃん!!!」
芽衣の頭上に隕石のように降り注ぐ地面のかけらが襲いかかる。
彼女にとってはこのあとどうなるかの頭の中に断片が襲いかかった。
花がとっさに自身の力を込めた鎖を地面のかけらを真っ二つにする。
そしたらかけらが粉々になっていく。ギリギリ間一髪で芽衣の頭上に
ぶつかることはまぬがれた。
カゲロウ「.....ッ!」
さっきまでの世界とは違う。
すぐ今近くの時間までいたお花畑も逃げてきた3人が見たものは
荒廃した砂塵の世界___。
3人はありえなく目を細める。
花「......うそでしょ__!?」
芽衣「そんな......」
街も人も失われた世界。3人が見た世界。これから生きる世界。
自分たちの足元が砂のように変わっていく。
あまりのいきなりの出来事に花は青ざめてしまう。
花「...どうしてこんなことに__。」
芽衣「街も...人も...跡形もない.....ッ!!!」
カゲロウ「......そんなァ__!こんな一瞬だけで世界が.......」
花「......!?だれ?そこにいるのは__」
そこに現れたのは__!
次元や時を悪に染めて滅ぼす組織”フューシャ”のひとり!!!
すべてを滅ぼす破壊神の現況だった。”イヨ”。
見た目はピンク色の萌え袖で小学生ぐらいの背の高さ。
しかしその裏には世界を滅ぼす力を持っている。
イヨが花の前に降り立つ。
イヨ「えへへ~...そろそろ起きるみたいだね___?」
「......この世界も君たちも4ぬよ......?」
花「......うそだッ!そんなわけ__」
イヨ「あるんだよね~...それが......ね?」
「だって君たちが世界を壊してるんだもん~」
芽衣「......どういうこと?」
イヨが無邪気にでもどこか虚空の住人のようにどこからか冷たく話す。
イヨ「....まぁ、そのうち分かるよ~......?
ま、ここで私が星ごとぶっ壊すから意味ないんだけどね☆」
そして、イヨはどこかに消えようとする。その瞬間さらに世界はこわれていく。
すべてが無に帰ろうとしていた。いや、帰るではなく還ろうと......。
イヨ「わたしはイヨ___。
世界の破壊神ちゃんだよ_☆覚えておいてねー?」
花「花__。山吹花だよ......」
イヨ(山吹......だってッ!?アイツの......)
COMING SOON
次回第3話おたのしみに