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プロローグ



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あの日から、どれくらいの時間が経ったのだろうか?俺は相も変わらず窓も、トイレすらもない収容所の独房の中だ。4年前からずっとこの最悪な我が家に閉じ込められている。無論、何度か外気を吸い、日の光を浴びることはあった。だがそれも、ふたを開ければひたすら労働を課されるのみ。結局の所、外も独房も、クソさ加減は何一つとして変わらなかった。

最近収容所の管理人たちが慌しくなっており、俺を玩具として扱った所長は既にここから出ていったそうだ。毎日よく殴ってきた憎たらしい看守共が話しているのを盗み聞きしたが、反乱軍を殲滅するための特殊な正規軍が本格的に進行してきているらしい。しかも、その特殊軍はかなりイカれているらしく奴らが通った後はまともじゃない死体しか残らないらしい。もし噂通りなら、サクッと殺してこの終わりの見えない無限地獄から解放してほしいものだ…だが俺が死んでいるところを想像していると、ふと母のことが気になった。あの人はまだ生きているのだろうか?あの日から離れ離れになってから、生きているかわからない母からのハグと料理が恋しくなる。ある意味今までなんとか生きているのは母のおかげなのかもしれない…母は離れ離れになる時に、父が助けてくれると言っていた。だが、俺は生まれてこの方父に会ったことはないが収容所の自分の扱いから父は多くの人から嫌われているというのは何となく分かる。だが、そんな奴のことはどうでも良かった。今は今晩寝る間に凍死しないように備えなければならないといっても運任せになるが…なんだか外が騒がしくなってきた、今のは銃声か?砲撃音も聞こえてきた、どうやら例の反乱軍を殲滅するイカれた討伐軍がこんなに夜遅くに進軍しているようだ。彼らが俺をこの苦しみから助けてくれるかと希望を感じたが、イカれた集団だから生かされないだろうなと瞬時に絶望した。だが、生きてこの苦しみと共に生きていくよりかはさっさと死んだ方がそういった苦しみを思い出さずにおけるから殺された方がいいかもしれないと感じた。そう考えこんでいる間に誰か俺のいる独房に近づいてきている、1人ではなく複数の人間みたいだ。一人が扉に何かしている作業音が聞こえる、何をしているのか?怖くなってきて俺は独房の角に逃げ込んだ瞬間に重い鉄の扉が突然飛んで俺の頭に掠りかけた。私はうずくまっていたが、4人が私の独房に簡単に入っていくところがかすかに見えた。そいつらは迷彩色に覆われており、顔にはマスクが付けられており黒光りの自動銃を手元に持っていた。私を指さして何か言っている、耳がさっきの爆発音で聞こえなくて何を言っているのかは全く分からない。すると四人は持っていた銃の銃口を突如俺に向けた……………………。


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